簡単カードキャッシング!自分向きローンカード選び

キャッシングの総量規制とは?利用限度額には年収による上限がある!

各キャッシングには貸出限度額と呼ばれる融資上限があり、利用者に与えられる利用限度額は、この貸出限度額内で主に審査での信用評価によって決められる事になっています。

ただし、返済できなくなるような高額の融資を避けるために、金融業者はそれぞれの利用者の年収を勘案した上限が決められており、貸金業者の場合には総量規制という法令で決められています。

また銀行の場合には、法的な規制はありませんが、それぞれの銀行に内部規定があり、この中で融資上限が決められているので、貸出限度額ではなくこれらの融資上限が実質的な利用限度額の上限になります。

キャッシングには融資上限がある!融資額はその範囲内で決定される

キャッシングは幾らでも貸してくれるのではなくて、貸出限度額というそのキャッシングでの融資上限額がそれぞれ決まっていて、その融資上限額を超えるような融資を利用する事はできません。

ただし全ての利用者がこの貸出限度額まで借りられるという訳ではなく、この融資上限額の範囲内で、利用者毎に利用限度額という利用者ごとの融資上限額が与えられ実際の融資はその範囲内で行う事になります。

このそれぞれの利用者に与えられる利用限度額というのは、申込み後に行われる審査の中の、特に信用の評価を基にして決められており信用が大きいほど利用限度額は高額になっていきます。

キャッシングには融資できる上限がそれぞれ決められている

キャッシングはお金が足りない時にATMから簡単に融資を引き出せるので大変便利で、ついつい借り過ぎてしまう人も多いはずです。

ただし、当然幾らでも借りられるわけでは無くて、融資が利用できる上限額が決まっています。

この上限額には2つの種類があって、まず確認しておきたいのが、そのキャッシングで利用できる最高額である貸出限度額というもので、各キャッシングごとに決められている上限額です。

つまりこの貸出限度額以上の借入れは、そのキャッシングでは利用する事はできません。

利用者の利用限度額は融資上限内でそれぞれ決定される

もう一つの上限額は、利用限度額と呼ばれるもので、これは各利用者に割り当てられる融資の限度額ということになります。

利用限度額は、審査で利用者の状況を評価して、適用金利と共に決められることになります。

つまり貸出限度額は各キャッシングに1つしか決められていませんが、利用限度額というのは、利用者の数だけあるという事になります。

当然ですが、各利用者に割り当てられる利用限度額というのは、貸出限度額を超えるようなことはありません。

ですからそもそも自分の利用希望額が貸出限度額を上回っているようなキャッシングを選んでしまうと希望通りの借入れは期待できないということになります。

審査というのは融資の可否を決めるものではないのかと考える人も多いはずですが、実は融資をするという事が決まっても、どういった条件で融資を行うのかを決めるのも審査なのです。

審査では信用の評価が重要な意味を持っている

では審査ではどのように利用限度額が決められるのかというと、まず審査では次のような確認や評価が行われています。

  • 申込者が本人であることの確認
  • 申込者の返済能力の評価
  • 申込者の信用の評価

このうち利用限度額の決定に大きな影響があるのが信用の評価で、この中では次のような審査が行われています。

  • 信用情報中の過去の金融取引状況の評価
  • そのキャッシングを提供している金融業者とのお付き合い状況の評価

特に利用限度額の決定では金融業者のお付き合い状況の評価が重視され、お付き合いが深く、信頼できる利用者だと考えられていればいるほど、高額の利用限度額をつけてもらう事ができます。

~信用情報とは?~
信用情報というのは、金融業者がそれぞれの利用者情報を共有するためのデータベースで、過去にローンの返済が滞ったというような情報が有れば審査では不利になってしまいます。

しかし過去にローンの返済をしっかり行ったと言う実績の記載があれば、審査では評価が高くなるので、この場合には利用者にとっては有用なデータになる訳です。

貸金業者には融資しすぎを防ぐため総量規制という法的上限がある!

このように利用限度額は貸出限度額内で信用評価によって決まりますが、返済ができなくなっては困りますから、金融業者は別途年収を基にした融資上限の基準を持っており、この基準以上の融資には応じません。

消費者金融など貸金業者の場合には、安易な融資が横行していた時期があった関係で貸金業法に総量規制という規制があり、それ以上の融資は法的にできない事になっています。

これに対して銀行の場合には、法的な規制はありませんが、やはり返済できないほどには融資できないので、それぞれ内部規定によって融資できる上限が決められており、それ以上の融資はされません。

金融業者には融資しすぎない為の上限が別にある

基本的にはこのように利用限度額が決まっていく事になる訳ですが、これだけでは問題も有ります。

例えば年収100万円の人に500万円貸してしまったとしたら、返済はかなり厳しいと誰でも考えますし、実際必要になる月々の返済額を用意するのは、まず無理です。

このため、金融業者には、こういった無理な融資をしないための上限額が決まっていて、利用限度額は、その上限以上にはならないようになっています。

当然この上限は利用者の状況によって変わっていくので、利用者ごとに計算される仕組みになっています。

貸金業者の場合貸金業法に総量規制という上限額がある

この上限は銀行と貸金業者によって違っており、まず貸金業者の場合には、以前安易な融資が繰り返されていたことから法的な規制によって決まっています。

この規制は貸金業法にある総量規制と言われるもので、消費者金融のキャッシングや、信販会社のクレジットカードのキャッシング枠などは、この規制に従う必要があります。

この総量規制の場合、基本的には融資の上限額は全社合計して年収の3分の1までと決められています。

ただし、次のような例外規定が付いています。

  • 1社あたり50万円以内あるいは全社合計して100万円以内の場合は年収にかかわらず融資可能
  • 専業主婦の場合配偶者の了解のもと配偶者の借入れと合計して配偶者の年収の3分の1までは融資可能

したがって、例えば年収300万円の人の場合、いくらお金が必要だと言っても法的に100万円までしか融資の利用はできないという事になります。

もちろんこれは上限であって、実際に割り当てられる利用限度額は、これよりも少額になるのが普通です。

銀行の場合法的な規制は無いが内部規定で上限を決めている

次に銀行ですが、銀行の場合には、現在のところ貸金業者のような法的な規制はありません。

ですから銀行の判断次第では貸出限度額までなら融資しても良い訳ですが、銀行もやはり返済が難しいような融資を行うようなことは無く、内部規定で融資できる上限が決められています。

この内部規定は、それぞれの銀行で違っており、多くの場合年収の2分の1まであるいは、総量規制と同じように年収の3分の1までというように決められています。

例えば、年収の2分の1までとして、大手銀行のカードローンの貸出限度額の800万円まで融資を利用するとすれば、少なくとも年収1600万円必要という事になります。

つまり、銀行にしろ貸金業者にしろ高額の融資を利用するためには、それなりの年収が必要で、そう簡単には借りられないという事になります。

~貸金業法とは?~
貸金業法というのは、以前はサラ金規制法などと呼ばれ、厳しい取り立てをしていたサラ金を規制するために制定された法律で、改正の度に厳しい規定が入り、総量規制も直近の改正で盛り込まれました。

利用限度額は当初は少額!その後徐々に増額していくことができる

ただし、申込時に行われる審査で実際に設定される利用限度額というのは、貸出限度額や、この総量規制あるいは内部規定による上限額という事はまず無くて、思った以上に少額になるのが普通です。

これは審査での信用評価が始めはかなり低くなってしまうためです。しかし利用を続けて少しづつ信用の評価を上げていく事によって、後々利用限度額を見直して増額してもらう事ができる様になっています。

もちろんこの増額においても、先程説明した総量規制や内部規定による融資上限額を超える事はありませんから、後々高額の融資の利用を期待している場合には、信用の他年収も増やしていく事が必要です。

利用限度額は当初はかなり少額に設定される

では自分は年収300万円だから100万円程度は借りられるのかと考えてしまうかもしれませんが、説明したようにこの金額は総量規制による上限でしかありません。

最初に説明したことを思い出してください。利用限度額は審査での信用評価で設定されるのです。

例えば、それまで全くその金融業者を利用していなかったという人の場合、お付き合いが無い訳ですから、金融業者は信頼できる人かどうか判断ができません。

ですから、金融業者としてはまず少額の利用をしてもらって、どういった人なのかを見極めようと考えます。

このため最初に設定される利用限度額というのは非常に少額になってしまうのが普通で、希望額が高額の場合には、なかなか希望通りの借入れはできないと考えたほうが無難です。

以後信用の評価の上昇によって徐々に増額してもらえる

それでは何百万円というような貸出限度額が有っても皆が少額の利用限度額になってしまって、高額利用はできないではないかと考える人も多いでしょう。

しかし最初から高額利用ができる人はまずいないはずです。しかしこの利用限度額というのは利用を続けて信頼できる人物だという評価になっていけば、それに合わせて利用限度額も増額してもらえます。

ですから、キャッシングの高額利用というのは、長い時間をかけて、信用評価を上げていき、徐々に利用限度額を増額してもらった結果として得られるものだという事を理解してください。

もちろん増額はそう簡単にして貰えるものではなく、利用限度額は審査での信用評価によって行われる訳ですから、増額してもらうには、増額の申込みをして改めて審査を受ける必要があるので注意してください。

増額しても総量規制や内部規定の上限を超える設定にはならない

ただし、注意が必要なのは、こうして増額を繰り返したとしても、法的な制限である総量規制や、内部規定には従わなければなりません。

つまり年収が伴っていないのに、こういった規制を無視して、高額融資が利用できるようにはならない訳です。

ですから例えば年収300万円の場合、消費者金融を利用するとして100万円が総量規制での上限額という事になり、増額を繰り返しても、100万円を超えるような利用限度額はもらえません。

このため、高額の融資を利用したいという場合に、まず必要になるのは、自分の年収を、それに見合うだけ増やしていかなければならないという訳です。

もちろん年収が増えれば、借りる必要も無くなるかもしれませんから、それはそれで良いことでしょう。

~総量規制は申込時の必要書類にも関係している~
総量規制では本文でも説明しているように例外規定として1社あたり50万円までは他社からの借入れが無ければ、規制されませんから、この範囲内の融資希望なら、申込時に収入証明書類が求められません。

しかし、それ以上の融資を希望する場合には、必ず提出が要求されます。

このように総量規制によって申込時に提出が要求されている必要書類にも影響が出ている訳です。

総量規制での上限以内だからと言って返済できる保証は無い為要注意!

一つ勘違いしてはいけないのは、総量規制や内部規定による上限というのは、法律や金融業者側が考える返済可能な基準ですが、融資上限がそれ以内なら必ず返済できる保証がある訳では無いという事です。

ですから、これ等の上限額よりも重要なのは自分が幾らまでなら返済が可能なのか見極め、それを超える返済額になる借入れをしてはいけないという事で、この額を利用可能な上限額と考えなければなりません。

この自分が返済可能な金額は、月々の収入額と支出額から収支額を計算することによって求める事ができます。こういった判断をせず安易に借りてしまうと返済ができなくなってしまうので注意してください。

総量規制の上限内だから返済できるとは限らない

このようにキャッシングでは途中で返済できなくならないように法律でまで規制をしている訳ですが、この総量規制での上限というのは、あくまで国や業者側が考える上限という事を忘れてはいけません。

返済していくのは利用者ですから、実際に返済できるかどうかは利用者自ら考えなければならない問題です。

総量規制の範囲内だからと言って、利用者によっては、返済していくだけのお金が用意できない可能性も無いとは言えません。

例えば30万円の月収が有ったとしても、支出も30万円必要というような生活をしている人の場合、返済に回せるようなお金は無いという事になります。

借入れする場合には、自分を基準にして実際に返済できるかどうかを評価しておくべきでしょう。

重要なのは返済額が自分の返済能力を超えないこと

そこで重要なのが自分にはどの程度の返済能力があるのかを正確に知る事で、キャッシングの利用では返済額がこの返済能力を超えないようにする必要があります。

先程説明したように、これは収入だけで判断できるものではありません。高額の収入が有っても、それに匹敵する支出が有れば、返済に回せるお金はないのです。

ですから、返済を考える場合には、自分の収入だけを考えるのではなくて、支出の内容も把握しておくことが大変重要になります。

そこで、今現在はキャッシングを利用する必要が無かったとしても、日頃から自分がどのようにお金を使っているのか、正確に管理して常に分かるようにしておきましょう。

キャッシングだけではなく、今後様々なローンを利用しなければならなくなった時にも大変役に立つ情報になるはずです。

返済能力をどのように計算すれば良いか

そこで、お金の管理ができているとして、自分の返済能力の計算をしてみましょう。

まず1年程度遡って、月々の収入額と支出額を調べてみてください。収入額と支出額が分ったら次の計算式で収支額を計算してみましょう。

収支額 = 収入額 - 支出額

この収支額のうちで最少額になるときを、自分の返済能力と考えて下さい。

この返済能力が、キャッシンングを利用したときの返済額以上になっているかを調べれば、自分が返済していけるかどうか判断することができます。

もし返済能力が返済額を下回っている場合には、安易に借入れしてしまうと返済できなくなる可能性も出てくるので、借入れではなく別の方法を考える事も必要になるでしょう。
~返済できなくなったらどうなるか~
もし返済途中で返済できなくなった場合には、まずは金融業者側に相談してみましょう。

現在のキャッシングでは契約上一時的に返済額を減額して貰えたり、返済日をずらしてもらえたりできる場合があります。

そういった規定が無くても、返済額の減額などには応じてくれる可能性があるので、返済日前のできるだけ早い時期に相談することが重要です。

ここでキャッシングの総量規制について纏めておきます。

  • キャッシングには融資上限があり融資額はその範囲内で決定される
  • 貸金業者には融資のし過ぎを防ぐために総量規制という融資上限がある
  • 利用限度額というのは当初は非常に少額でその後は総量規制の範囲内で徐々に増額してもらう事が可能
  • 総量規制の上限内だからといって返済が可能という保証はない

キャッシングを利用する場合総量規制内なら借りられる可能性がありますが、まず考えなければならないのは借りずに済ませる事で、借りるにしてもできるだけ少額にする事です。借り過ぎには注意しましょう。

閉じる
閉じる