キャッシングの返済で銀行振込は不利!利用手数料を考慮しよう
キャッシングを利用すれば返済する必要がありますが、返済は金融業者が用意した返済方法でしていく必要があります。ですから利用できる返済方法は事前に確認しておかなければなりません。
返済方法は通常いくつか用意されていますが、殆どのキャッシングで用意されているのが銀行振込による返済方法で、この方法であればキャッシングの提供業者と提携していない銀行などからでも返済が可能です。
ただし、この銀行振込の場合、自動引落などとは違い、利用手数料がかかる事になり、この金額が意外に高いために、借り方にもよりますが、利息よりも利用手数料の方が高い場合も出てきます。
このため返済方法としては銀行振込はお勧めできません。
キャッシングでは返済方法がいくつか提供され利用者が選べる!
キャッシングは慈善事業ではなく、あくまで金融業者が利益を上げるために提供しているもので、借入れしたら、決められた金利で計算された利息も含めて返済して行くことが必要になります。
キャッシングの返済というのは、業者が用意した返済方法で返済することになりますが、キャッシングごとに利用できる返済方法が幾つか用意され、この中から利用者が使いやすいものを選んで行う事になります。
用意されている返済方法というのはキャッシングごとに違っているので、自分の希望する返済方法があるかどうかキャッシングを申込む前に、必ず確認しておく必要があります。
キャッシングを利用したら返済していかなければならない!
キャッシングはカードでATMから引き出すという形で利用しますから、何となく自分の預金を引き出すような気がしてきて、利用限度額が預金額のように感じてしまう人もいない訳ではありません。
しかしキャッシングというのは慈善事業で運営されているわけでは無くて、提供している金融業者はお金を貸して利益を出すために事業を展開している訳です。
ですからキャッシングで借りたお金というのは、必ず返済していかなければならないもので、もし返済できなければ、信用は崩壊し、以後お金を借りるのが難しくなってしまう事になります。
返済する方法はキャッシングごとに幾つか用意されている
では借りたお金はどのような方法で返済することになるのかというと、キャッシングごとに返済方法がいくつか用意されていて、その中から自分が便利に利用できる方法を選ぶことができます。
用意されている返済方法としては次のようなものがあります。
- 自動引落
- ATMからの入金
- 窓口での支払い
- 銀行振込
ただしキャッシングによって利用できる方法がそれぞれ違っているので、利用するキャッシングによっては、これらすべてが利用できる訳ではありません。
また銀行などの場合、その銀行に普通預金口座を持っているかどうかでも、利用できる返済方法が制限されることがあります。
事前に利用できる方法を調べておこう
このため、キャッシングの利用を考えているのであれば、まずは自分が利用したい返済方法をよく考え、次にキャッシングの情報を集める必要があります。
集めた情報の中で自分が希望する返済方法を提供しているキャッシングを抜き出して、その他の希望などから利用するキャッシングを選びましょう。
利用するキャッシングを決める場合には、このように事前に十分調べて、条件を満たすものを選ぶようにしてください。
本文ではいくつか返済方法を紹介していますが、以前はこれに加えて現金書留による返済方法も有りました。
しかしさすがに最近では大手業者で現金書留による返済を認めているところは無くなりました。
しかし消費者金融の中でも小規模な業者の場合には、今でも現金書留による返済を認めているところも残っています。
銀行振込はどの銀行などからも利用できるが利用手数料が掛かる!
返済方法には説明したようにいろいろとありますが、自動引落にしてもATMからの入金にしても利用できる業者が決まっていたりして利用できない場合も有ります。しかし銀行振込はどの業者でも利用できます。
またインターネットバンキングでも、自分が利用している銀行から、振込むことができますから、銀行振込による返済というのは、制約が少なく、利用しやすい方法と言えるでしょう。
ただし、銀行振込というのは、利用ごとに振込手数料が掛かってくるので、他の返済方法に比べると、返済以外に掛かってくるお金が高額化することになります。
銀行振込を利用すれば業者間で提携していなくても返済できる
先程示した返済方法で利用者が多いのは、やはり返済日を忘れても返済ができる自動引落になりますが、その他にもATMからの入金で返済する人も少なくありません。
ただし、これらの返済方法の場合、自動引落を銀行で利用しようとすると、その銀行に普通預金口座が必要とされていたり、ATMを利用する場合もその金融業者のものか提携金融機関のものしか利用できません。
このため、こういった条件を満たせない人の場合でも、銀行振込なら利用する事ができます。
銀行振込は提携関係が無くても、指定した銀行の口座にお金を振り込むことができますから、その点で考えれば、返済方法の中では使い勝手が良い便利さを持っています。
インターネット経由でも簡単なので利用を考える人も多い
また利用者の中にはキャッシングとは関係の無い金融機関のインターネットバンキングなどを利用している人もいるかもしれませんが、その場合には、そのインターネットバンキングを利用する事ができます。
インターネットバンキングはその場で現金を引き出すようなことはできませんが、銀行振込などの機能を利用する事ができますから、そういう面では自分の手の中にATMを持っているようなものです。
これを利用すれば、家に居ながらにして、キャッシングの返済のための銀行振込を行う事も可能で、大変便利に利用できます。
銀行振込は手数料がかかる事を忘れてはいけない
このように銀行振込というのは、大変便利なお金の送付方法になると考えられますが、良い面があれば欠点も有るので喜んでばかりはいられません。
銀行振込の欠点は、何と言っても利用するたびに振込手数料が掛ってしまう事です。
他の返済方法を見てみると、自動引落は特に手数料は掛かりませんし、ATMからの入金の場合も提携ATMでは利用手数料が発生することがありますが、ATMを選べば利用手数料なしで入金できます。
窓口で支払う場合も、そこまで行く交通費には注意が必要ですが、それが無ければ手数料は発生しません。
ですから銀行振込の場合には、振込手数料の分だけ他の方法よりも損失が出る訳です。
以前は銀行振込ができる時間というのは原則として銀行の営業時間である9:00~15:00までに限定されていました。
しかし、つい最近になって、24時間可能になって便利になりました。
ただし銀行側のシステムとして24時間稼働していたとしても、キャッシング側がメンテナンスなどで時々振込時間に制限を付けていいる場合があるので利用には注意しなければなりません。
振込手数料は意外に高い!返済での利用はあまり勧められない
振込手数料は振込先や振込額によって変わってきますが、3万円未満として他行あてに振込むとするとキャッシュカードを使う場合で275円、現金の場合には440円かかる事になります。
この金額が高いかどうかは利用者の考え方によって違いますが、借り方にもよるのですが、場合によっては利息分よりも高くなることがあります。ですから意外に高いと考えなければなりません。
このため、もしお得に返済したいと考えているのであれば、銀行振込というのはあまりお勧めできる返済方法とは言えませんから、利用には注意すべきでしょう。
振込手数料はどの程度かかってくるのか
ではこの振込手数料というのはどの程度かかってくるのでしょうか。三菱UFJ銀行の場合で見てみましょう。
三菱UFJ銀行で個人で振込みをATMから行う場合、次のようになっています。
利用方法 | 振込金額 | 同一支店内 | 三菱UFJ銀行他支店あて | 他行あて |
---|---|---|---|---|
ATM(三菱UFJ銀行のカード利用) | 3万円未満 | 0円 | 110円 | 275円 |
ATM(三菱UFJ銀行のカード利用) | 3万円以上 | 0円 | 110円 | 440円 |
ATM(他行のカード利用) | 3万円未満 | 0円 | 110円 | 275円 |
ATM(他行のカード利用) | 3万円以上 | 0円 | 220円 | 440円 |
ATM(現金) | 3万円未満 | 220円 | 220円 | 440円 |
ATM(現金) | 3万円以上 | 440円 | 440円 | 660円 |
インターネットバンキングやその他の方法を利用する場合には、それぞれ違ってくるので、ホームページなどで確認してください。
振込手数料は意外に高く場合によっては利息よりも高くなる
この振込手数料が高いか安いかは利用者の考え方次第ですが、手数料という言葉を聞いてしまうと、大した金額ではないと考えがちです。
そこで、この金額を利息と比較してみましょう。今1万円を金利14.5%で30日間借りたとしましょう。その場合30日後に支払う利息というのは次のように計算できます。
これを三菱UFJ銀行のキャッシュカードを使って他行あてにATMから振込んだとすると振込手数料は275円になり、利息よりも割高になってしまいます。
つまり借り方にもよりますが、利息よりも振込手数料の方が高額になってしまう事も有る訳です。
お得な返済を考えるのであれば銀行振込はお勧めできない
確かに振込手数料は、微々たるお金かもしれませんが、返済方法によってはこの手数料は必要ない訳ですから、かなり不利な返済を強いられていると考える事ができます。
ですから、お得さを考える場合には、振込手数料が必要になる銀行振込の利用はあまりお勧めできる返済方法ではないと言えるでしょう。
もし、お得な返済を考えているのであれば、金利を気にするだけではなくて、こういった返済方法等にも気を配る必要があるわけです。
キャッシングの実際の利用場面では、ATMで引き出したり返済したりする人が多いですが、この場合も本文でも触れている通り、提携ATMを利用する場合、利用手数料が発生する事があります。
ですから、キャッシングでお得さを考えるのであれば、できるだけ提携ATMを利用しなくて済むものを探すようにすべきです。
キャッシングの利用は便利さとお得さの兼合いを考えよう!
ローンと言うのは誰もが考えると思いますが、できるだけ金利が低くてお得に借りられるものを利用したいでしょう。借入れが1回だけのものはそれが良い方法だと確かに言えます。
しかしキャッシングというのは上限額が決まってはいますが、借りたり返したり何度も利用できることが特徴です。ですからお得さも重要ですが便利さという面も無視することはできません。
そこでキャッシングを選ぶ際には、このお得さと便利さの兼合いを考えて利用してください。
例えば便利さを重視して自分は銀行振込が良いという場合はそれでも良いですし、損失が大きいから自分は別の返済方法が良いと考えるのであればそれでも構わない訳です。
ローンはできるだけお得に借りられるものが良い
ローンを選ぶ際には、多くの人ができるだけお得に利用できるものを探す為、金利を大変気にします。
金利が低ければ、利用するのが少々不便でも構わないと考える人も多いでしょう。しかしこれは、借入れの利用は最初の一度だけで、後は返済していけば良いという証書貸付でいえる事です。
例えば借りる場合には何度か金融機関の窓口に行かなければならないというようなローンでもそれが終わって借入れした後は、返済していけば良いだけです。
つまりこういったローンはお得さこそが重要という事になります。
キャッシングは便利さも重要
しかしキャッシングというのは少し違います。キャッシングの利用者の多くが使っているのがカードローンと呼ばれるもので、機能的に何度も借りたり返したりを続けることができるものです。
この場合、利用者側も借入れは最初の1回だけと考える人は少なく、大変長期に渡って何度も借入れを行うことを考えている筈です。
そうなってくると、お得さは重要ですが、もう一つ重要になってくるのは便利さという点です。いくらお得でも使うのが面倒では、すぐに使わなくなってしまうでしょう。
ですからキャッシングでは人によっては多少手数料が掛かっても提携ATMを利用したり銀行振込で返済しても構わないと考える可能性があります。
便利に利用できれば構わないという訳です。
キャッシングを選ぶ際は便利さとお得さの兼合いを考えて利用しよう
このようにキャッシングはお得さと便利さの両方をよく考えて、その兼ね合いで自分に合ったものを選ぶようにすればよいのです。
ですから、先程返済で銀行振込の利用は勧められないとは言いましたが、これはあくまで原則論で、実際に何を利用するかは、やはり利用者の考え方次第という事になります。
他の人から見たらちょっと損に見えたとしても、利用者本人が満足できれば、それが最もその人に合ったキャッシングと言えるでしょう。
自分が何をキャッシングに要求しているのかを考えるには、まず自分がキャッシングを利用する場面を思い浮かべてみましょう。どのあたりで利用して、利用する時間帯はいつぐらいかなど様々考えてみましょう。
そういった利用場面が分れば、例えば利用するであろう地域で利用手数料の掛からないATMがあるのはどこかなど、選ぶ基準ができていきます。
また返済する場面を考えていけば自分に合った返済方法の条件も浮かんで来るはずです。
あまり焦らず時間をかけて自分にとって良いものが選べるように条件を考えましょう。
ここで銀行振込によるキャッシングの返済について纏めていおきます。
- キャッシングでは返済方法がいくつかあり利用者が選べるようになっている
- 銀行振込はどの銀行からでも利用できるが振込手数料が掛かる
- 振込手数料は場合よっては利息よりも高額になることがある
- キャッシングはお得さと便利さの兼合いで自分基準で選ぶと良い
お得さを追求する場合、最もお得なのは借りない事です。借りようと思った時にはまず借りずに済ませる方法が無いかを考えるようにしましょう。