カードローンの返済は返済方法と返済方式に注意！お得さも考えよう

カードローンは借金ですから借りたら返済しなければなりません。返済は通常月々行われ、様々な方法が用意されていて、月々の返済額はそれぞれの返済方式によって決定されることになります。

どの返済方法を選ぶかは、自分が返済しやすいという事が重要ではありますが、最も重要なのは、返済日までに必ず返済するという事で、返済日を忘れない返済方法なのかということです。

返済方式は最近のカードローンでは残高スライド方式の採用が多く、借り過ぎてしまうと、月々の返済額も高額化して、自分の返済能力を超えてしまう可能性も有るので、十分注意しなければなりません。

カードローンは返済しなければならない！そのための基礎知識とは？

カードローンというのは給付金ではありませんから、融資を利用したらそのお金は契約で決められた返済方法に従って、返済していかなければなりません。

多くのローンでは返済方法としては自動引落で行われますが、カードローンでは、この自動引落だけではなく、ＡＴＭからの入金なども含めて、何種類か用意されていてその中から選ぶことができます。

また月々いくら返済することになるのかは、それぞれのカードローン毎に決められている返済方式によって決まり、返済方式によっては最終的な返済総額も違ってくることも有るので、お得さにも影響します。

カードローンは月々返済していく事が基本

カードローンで融資を利用するという事は、そのお金は給付金ではありませんから、契約に沿って返済していくという事が必要です。返済は通常次の２で行う事になります。

• 約定返済
• 随時返済

約定返済というのは借りたお金と利息分を、指定された返済方式を用いて計算した金額を、指定された方法で月々分割で返済していくもので、カードローンの返済というのはこの返済が基本になります。

随時返済というのは、お金に余裕ができた時に、約定返済とは別に返済するというもので、余裕さえあれば、借入残高全額と利息分を返済してしまう事もできます。

そこでここでは、返済の基本になる約定返済について説明していく事にします。

カードローンの返済方法はいろいろあり適切なものが選べる

まず実際に返済する場合どのような方法で行う事になるのかという話になりますが、この返済方法はカードローン毎に用意されている方法が違っているので、申込みの前に必ず確認しておかなければなりません。

通常は次に示す方法の中から、いくつかが用意されています。

• 自動引落
• インターネット上からの入金
• ＡＴＭからの入金
• 銀行振込
• 窓口での支払い
• 現金書留

これ等の中から自分が利用しやすいものを選べば良い訳です。

ただし一部の銀行の場合自動引落しか選べず、申込みに当たってその銀行に普通預金口座を開設することが要求されるものも有るので、注意してください。

返済方式によって返済額が変わりお得さにも影響するので要注意

また月々の返済額を決める事になる返済方式にも注意が必要です。

返済方式が違っても最終的な返済総額は変わらないだろうという認識の人もいるかもしれませんが、実際には返済方式によって返済総額が変わってくるのでお得さにも影響するので、安易に考えてはいけません。

カードローンでは以前はリボルビング方式という返済方式が消費者金融では主流でした。

このリボルビング方式は幾ら借入残高が膨らんでも月々の利息分を含めた返済額が一定になるという方式で、返済する方も見通しが立てやすく好評だったのですが、現在では採用件数は少なくなっています。

これはこの方式が借入残高が膨らんだ場合、利息が増えて元金の返済分が減ってしまって、なかなか完済できず、ずるずると利息だけが膨らんでいくという欠点があり、他の方式に比べて損失が出る為です。

そこで現在では銀行も含めて残高スライド方式という借入残高が増えれば月々の返済額も増えるという返済方式の採用が増えています。

この残高スライド方式というのは借入残高を段階的に区切ってそれぞれの段階で返済額を決める方式です。

この段階の区切り方やそれぞれの段階の返済額は、カードローンそれぞれで違うので、借入れの前に確認しておきましょう。

返済方法は忘れないことを第一に選ぶと良い！自動引落がお勧め

カードローンに限らず、殆どのローンと言うのは毎月返済日までに必ず入金する必要があり、遅れたりすると、遅延したことで金融業者側に損害が発生することになるので遅延損害金が掛かってしまいます。

そこで重要になるのが返済日を忘れない返済方法を選ぶことですが、特にカードローンと言うのは何度も借りたり返したりを繰り返すことができるので、誰でも１度や２度は忘れる事が有る為注意が必要です。

ですから、返済方法としては、残高不足という可能性があるにしても、やはり返済日を忘れたとしても返済が自動的に行われる自動引落がお勧めでしょう。

返済は返済日までに必ず行う必要がある

では具体的にどの返済方法を選べば良いのか考えてみましょう。

カードローンというのは月々決まった返済日に返済することになります。

重要なのはこの返済日を守るという事です。

例えばＡＴＭからの入金で返済しようと考えていた場合には、返済日かその前にＡＴＭに行って返済額をＡＴＭから入金しなければなりません。

またもし窓口で返済しようという場合には、金融業者の支店に行って、窓口で返済額のお金を支払う事が必要になります。

こう考えてくると最初は返済に気が張っていて返済日には返済するでしょうが、はっきり言えば徐々に慣れが出てきてしまい、返済の為にＡＴＭに行ったり、店舗に言ったりするのが面倒になる場合も多い筈です。

そうなってしまうと、返済を返済日までに必ず行うのも怪しくなってしまいます。

重要なのは返済日を忘れない返済方法を選ぶこと

それでも返済日ということを忘れなければ、やはりギリギリになっても返済しには行くでしょう。

しかし人間の記憶というのは実に曖昧なもので、慣れが出て気が緩んでしまった場合には、返済日になっても返済日だという事を思い出せない場合も、特に珍しいことではありません。

ですから幾つかある返済方法の中から、自分が返済しやすいものを選んだとしても、返済日を忘れて返済できない事が出てくるようになるのです。

このためカードローンの業者の中には返済日近くになるとメールで返済日が近いことを教えてくれるサービスを行っている場合も有ります。

つまり、業者がそういうサービスが必要だと考えるだけ返済遅れが有るという事です。

お勧めの返済方法は自動引落

ですから、先程は自分の返済しやすい方法を選ぶことができると説明しましたが、これには返済を忘れないような方法という但し書きが付きます。

もし返済日までに返済ができていなければ、遅延損害金というお金の支払いが発生するので、実害が出る訳です。場合によっては信用にも関わってきますから、返済の遅れはできるだけ防がなければなりません。

どれを選ぶかは利用者次第というのは変わりませんが、敢えてお勧めするとすれば、やはり返済日を忘れたとしても自動的に返済額が引き落とされることになる自動引落という事になるでしょう。

もちろんこの場合も残高不足という事が有って完全とは言えませんが、それでも返済日を忘れないという観点から言って返済方法としてはもっとも安全と言えるでしょう。

返済方式は残高スライド方式が主流！高額利用時には要注意

次に返済方式ですが、最近のカードローンの多くでは残高スライド方式か、それを基にして設計された返済方式が採用されています。

この残高スライド方式というのは少額の借入れでは月々の返済額は大変少額で多くの場合には大変返済しやすい方式です。しかし借入れが高額になると返済額が膨らみ生活を圧迫することも有ります。

このため、ＡＴＭから融資の引出しができるからと言って、安易に借入しがちですが、こんな安易な借入れを繰り返してしまうと借入残高が高額化して、月々の返済額も高額化してしまう可能性があります。

場合によっては、返済額が自分の返済能力を超えてしまう可能性も出てくるので、返済が厳しくなることもないとは言えません。

そうなってしまうと生活を圧迫し、場合によっては実際に返済できなくなる可能性もあるので注意しなければなりません。

残高スライド方式は返済しやすいのか？

カードローンの返済方式というのは最近は残高スライド方式の採用が多いと説明しましたが、この方式は大部分の利用者にとっては返済しやすいものです。

説明したように借入残高が増えてしまうと、返済額が高額化しますが、殆どの利用者というのは、返済額が最低段階程度の利用者で、最近では月々２千円程度から始まるので、負担には感じません。

ですからこの段階内で借りたり返したりする分には、残高スライド方式は以前のリボルビング方式と同じで、返済の見通しも立てやすく、大変利用しやすい返済方式と考える事ができます。

安易に借入れを繰り返すと借入残高が高額化してしまう

しかし、一部の利用者というのは徐々に借入額が増えて行くようになり、借入れ残高が最低段階から次々に高額の段階に移っていく事になります。

しかも利用を続ける事によって信用ができていきますから、利用限度額も増額することができるようになって、更に高額の利用ができるようになっていきます。

このため借入残高もさらに高額化していく事になり、段階を次々に超えていきます。

こうしてそれぞれの段階で決められている月々の返済額も徐々に高額化することになり、生活にも重くのしかかってくる事に繋がっていきます。

借入残高が高額になると返済能力を超えてしまう可能性がある

それでも返済額が自分の返済能力以内になっていれば、返済は続けていく事ができるはずですから問題は表面化しません。

しかし借入残高が一定額を超えてしまうと、さらに月々の返済額が高額化することになって、自分の返済能力を超えてしまう可能性が出てきます。

そうなってしまうと、生活を切り詰めて返済に回さなければならなくなって、家族全員が生活を苦しく感じるようになります。

場合によっては、それでも返済額が捻出できず、結局返済が滞るというような事にも繋がっていきます。

借入れの前に返済計画を立てよう！返済できないような借入れは駄目

そこでカードローンで融資を利用する場合には、まず自分が月々いくらまで返済できるのかという返済能力を収入額や支出額を勘案して正確に把握しておく必要があります。

自分の返済能力が分ったら、次に利用する事になるカードローンの残高スライド方式による借入残高と返済額の一覧表から、自分の返済能力で返済できる借入残高の最高額を確認しておきましょう。

それが分ったらその金額を超えるような借入れにならないように注意してください。

借入れを行うためには、こういった検討を行って、しっかり返済計画としてまとめ、返済はその計画に沿って着実に行っていくようにしましょう。

まず自分の返済能力を明確にする必要がある

ではカードローンを確実に返済していくためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず必要になるのは自分が幾らまでの返済なら可能なのかという、自分の返済能力を正確に計算する事です。

どのように計算するのかは、比較的簡単で、最初に一年程度前からの月々の収入額と支出額を調べて下さい。

収入額と支出額が分ったら次の数式を使って、月々の収支額を計算します。

この収支額は月々の自分の余裕という事になりますから、この収支額の中から返済ができれば、生活には直接影響するようなことはありません。

そこでこの収支額のうち最低額になるところを自分の返済能力と捉えれば、今後もそれ以下になることは少ないはずです。

自分はお金の管理をしていないから収入額は分かっても支出額は良く分からないという人もいるかもしれませんが、そういう人はお金を借りる前に自分のお金の管理を身に付けましょう。安易な借入は危険です。

返済能力で返済できる借入残高が幾らまでなのか把握しておこう

自分の返済能力が分ったら、次に利用するカードローンの残高スライド方式による各段階の返済額を示した一覧表を見て下さい。

通常残高スライド方式を採用しているカードローンのＷＥＢページを見ればすぐに見つかるはずです。

そこで自分の返済能力と突き合せて、幾らの借入残高までは自分の返済能力で返済できるのかを調べて下さい。

それが自分が借入れできる最高額という事になります。

返済能力を踏まえて借入れする場合には返済計画を立ててみよう

この返済能力を踏まえたうえで、返済を確実に行っていくためには、借入れの前に必ず返済計画を立てておくようにしましょう。

返済計画では自分がどのように返済していくのかを明確にします。例えば通常は約定返済で返済し、賞与月には随時返済を利用して余分に返済するというような大枠を決め、月々の返済額を明確にします。

もし出費が多くなってしまって返済額が通常と同じようには捻出できない場合には、支出のうちどの部分を節約して、お金を捻出すればよいのかというような詳細についても詰めておきます。

そうすればその計画が終わるまでは新たな借り入れが可能なのか無理なことも分かりますし、返済が難しい時の対処方法も予め分っているので慌てることなく対応できるようになります。

ここでカードローンの返済について纏めておきます。

• カードローンは返済方式にしたがって用意された返済方法で返済していく必要がある
• 返済方法は返済日を忘れない事が重要で自動引落がお勧めできる
• 返済方式は残高スライド方式が主流で高額借入時には返済も高額化するので要注意
• 自分の返済能力をを明確にしてそれを超えるような借入れにならなように注意が必要

利用者の中には、お金が必要と考えると後先考えず安易に借入れしてしまう性格の人がいて、後々返済に行詰る場合があります。もしそういう性格だという場合は、カードローンは申込まないほうが無難です。