年金生活者もキャッシングを利用したい!申込みが難しい場合も有る
キャッシングには申込条件があり、この中では安定収入が要求され、年令も制限されているのが普通です。高齢の場合には、この安定収入と年齢制限がなかなかクリアできないという大きな問題があります。
高齢者の収入と言えば年金という事になりますが、この年金を多くのキャッシングは安定収入と考えておらず、申込みができるキャッシングはかなり数が少なくなってしまいます。
幸いにして借入れをした場合には、この年金の中で返済していく事になるので、まずは返済額を計算して、自分の返済能力と比較し、返済が難しそうな場合には、安易に借入しないようにすることが重要です。
キャッシングの申込条件とは?安定収入が前提になる!
キャッシングは誰でも利用できる訳では無く、それぞれで申込条件が有って、この条件を満たしていなければ、申込みすらできない為キャッシングを利用する場合にはまずこの申込条件を確認する必要があります。
この申込条件でまず求められることになるのが、収入要件で、通常安定収入があることが条件として挙げられることになります。このため収入が安定していない人にはキャッシングの利用は難しいわけです。
もう一つ注意する必要があるのが、年令制限で、特に高齢になってくると、申込みたくても申込めない人も多くなるので、できるだけ早い時期に申込んだ方が無難と言えるでしょう。
キャッシングには申込条件がある
キャッシングというのはお金を貸して返済時に利息を支払って貰う事によって利息を上げる金融商品ですから、返済してもらえるという事が前提でなければ融資してくれることはありません。
この返済してもらえるかどうかを見極めているのが審査ですが、実際にはその前に第1関門として申込条件というものがあります。
キャッシングにしろ他のローンにしろ、この申込条件を満たしていなければ、申込むこともできない訳です。
この申込条件にはキャッシングによって様々なものがありますが、殆どのキャッシングに共通しているのが次の2点です。
- 収入要件
- 年令制限
この他にも保証会社の保証が得られることや、営業地域が限定されている場合には、申込みができる地域内に居住や勤務していることなどが求められることになります。
また、多くのキャッシングでこれ等には但し書きなどが付いていて、そのただし書きにも注意する必要があります。
通常安定収入が求められる
まず収入要件ですが、通常この記載には安定収入がある事という記述があり、収入に安定性のない人には申込むことができないという前提がキャッシングには有る訳です。
もちろんこの記述は大変曖昧なもので、どんな人でも完全に安定した金額の収入が毎月あるかというと会社員だって勤務日数によって多少は上下しますし、残業時間によっても違います。
ですから、あまり大きなばらつきが無ければ、この安定収入という条件は満たしていると考える事ができます。
ただし、申込み後に行われる審査でも返済能力の評価で収入の安定性は問われるので、やはりある程度の安定性は必要だと考えておくべきでしょう。
申込可能年齢についても要注意
もう一つの年令制限については、通常申込可能年齢の下限と上限が決められています。
下限の年齢は多くの場合20歳以上という事になっています。これは民法の規定に未成年者が契約する場合、保護者の同意を求めていることから、その面倒を無くすという意味もあると思われます。
ただし、ごく少数ですが18歳からでも申込みができる場合はあります。
しかしここでの問題は年金生活者ですから上限年齢の方です。上限年齢は各キャッシング毎に違っているので注意しなければなりません。
例えば申込みの上限年齢が65歳未満で70歳まで利用できるというようなことになっています。
この申込みの上限年齢は、60歳から69歳までの間ということが多くなっています。
年金は60歳からもらう人もいますが、多くは65歳からですから、収入要件によらず、この年齢制限のために申し込むことができないキャッシングは多いはずですから注意が必要です。
本文では申込条件について考えていますが、この条件を満たしていたとしても、その後に審査が行われることになるので、必ず利用できるという訳ではありません。
ですから、あまり安易に考えるのはやめて、最後まで気を抜かないように注意してください。
年金は安定収入になるのか?キャッシングによって考え方が違う
では年金収入で申込めるのかという事になりますが、年金は国が払ってくれますから収入としては安定していると言えますが、安定収入かどうかというのはキャッシングごとに考え方が違います。
では実際にどうなっているのかというと、多くのキャッシングの場合年金を安定収入とは見ていません。このため申込条件では但し書きで年金を除くというように書かれている場合も有ります。
ただし、キャッシングの中では少数派にはなりますが、年金を安定収入として見てくれるものが有って、こういったキャッシングでは年令制限さえクリアできれば、申込むことが可能です。
安定収入の判断はキャッシングごとに考え方が違う
そこで年金がここで言うところ安定収入になるのかどうかという点ですが、安定収入というのは、実はキャッシング毎に考え方が違うため、年金生活者が申込みを考える場合も注意しなければなりません。
そこでまず年金というものを考えてみましょう。年金は長期的に見れば支給額を下げざるを得ないなどと言われますが、国が責任をもって支払っているという点で考えれば、非常に安定しているとも言えます。
このため年金生活者の場合、高額とは言えませんが、安定した収入と捉えている人は少なくない筈で、キャッシングを考える場合には、安定収入という申込条件は満たしていると考える人が多いでしょう。
多くのキャッシングは年金を安定収入とみていない
ところが、金融業者側から見ればそうとは限らないようです。先程説明しましたが、申込条件の記載には但し書きがあり、そこには年金収入を除くというような記載がある場合が多いのです。
つまり、安定収入であっても、年金の場合には、それを認めないという場合が多い訳です。
このため、キャッシングの多くは収入要件あるいは年令制限のために年金生活者には申込みができなくなってしまっています。
ですから年金生活者の場合、キャッシングを借りるというのは、かなりハードルが高いものだと考えなければなりません。
少ないながら年金でも申し込めるものがある
ただし、キャッシングの中には収入が年金だけだとしても、申込みができるものが少数ながら存在しています。
ただし、こういったものの中でも申込みが65歳までというような場合も有るので、定年前に申込んでおかないと間に合わないというような場合も有る為、老後の計画を早めに練っておくことも必要です。
また申込み後審査に通過できたとして、いつまで利用できるかという点についても確認しておきましょう。大半のキャッシングは70歳未満になっていますから、実際に利用できる期間はそう長くなないはずです。
ですから、高齢でのキャッシング利用では、申込めるキャッシングが見つかったら、その金融業者に行って、こういった点について相談して申込みを行なったほうが安心でしょう。
キャッシングにはいろいろありますが、申込みができたとしても利用者によって一般の人とは条件が違う場合も有ります。
年金生活者の場合も利用限度額の上限が少額に設定されている場合があるので、予めそういった点も確認しておきましょう。
無理な借入をしてはいけない!自分の返済能力を把握しておくべき
このように年金収入だけであっても、申込めるキャッシングはあります。
ただし年金収入だからと言って、返済が楽になるという訳ではなく、一般の利用者と同じなので、この年金の中から返済して行けることが大変重要になります。
そこで申込む前に、借入れした場合の返済額と、自分が年金から幾らまで返済に回すことができるかという返済能力を把握して、返済していけるかどうかを見極める事が必要です。
もし返済が難しいという場合には、無理な借入れは止めて、借入れ以外の方法を考えてみる事も必要です。返済できなくなってしまうと年金生活者でも最悪自己破産するしかなくなります。
返済は年金の中で行っていく必要がある
申込条件を満たして、審査にも通過できれば、キャッシングの利用は可能です。
ただし、金融業者はキャッシングで利益を出すために融資している訳ですから、収入が年金だろうと別のものだろうとその中から返済していかなければなりません。
年金しか収入が無ければ、その中から返済額を捻出して、支払わなければなりませんから、年金額が少ないと、はっきり言ってかなり厳しい返済になる筈です。
実際老後に負債がのしかかってしまって、自己破産に追い詰められてしまう例も最近増えてきているので注意しなければなりません。
返済額と自分の返済能力を把握しておこう
そこで実際に借入れしてしまう前に、まず行っておきたいのが、自分の希望する金額を借りた後、月々の返済額が幾らになるのか調べておくことです。
これは業者に直接確認する方法の他、ホームページなどに記載されていたりり、返済シミュレーション機能を利用して確認する事も可能です。
そしてもう一つが自分の返済能力の把握です。年金収入は一定額ですから、それから自分の支出額を差し引けば、月々にして自分にいくらの余裕があるのかは計算することができます。
この余裕が先程確認した返済額を上回っていれば、返済していく事ができるはずです。
返済が難しそうな場合には借入れしてはいけない
しかし、余裕が返済額に満たないような場合には、返済していくのは難しくなります。
当初はなんとか遣り繰りして返済していくでしょうが、返済が長期に渡る場合には、そう長くは遣り繰りできなくなってしまう可能性も有るので、返済途中で返済できなくなってしまう事も考えられます。
返済ができなければ、相手が年金生活者であろうが、誰であろうが、金融業者は返済を迫って来ます。
もし返済できないという事になれば、先程触れたように場合によっては自己破産に追い込まれる事も有る訳です。
そうなってしまう可能性が事前に分かっているのですから、そういった借入れは絶対にしないように注意しなければなりません。
本文で説明しているような自分の返済能力を計算するには、自分のお金というものを管理しておき、月々の収入額と支出額が分かるようにしておかなければなりません。
こういった記録はキャッシングを考える際だけではなく、生活を安定させるためには大変有用な情報になるので、今日からでも記録に残すようにしましょう。
借入れはあまりお勧めできない!家族とも情報を共有しよう
このように定年後の年金生活者でもキャッシングの利用は可能な訳ですが、実際には高齢になってからの借入れはあまりお勧めできません。
これは、年金生活ではあまり余裕がなく問題があった際には対応できなくなる可能性があるからです。
もしどうしても借入れする場合には、自分だけで判断するのではなくて、予め家族に相談して、情報を共有し、返済に困ったようなときには、支援を頼みやすいようにしておくべきでしょう。
また高齢になった場合には、体力が下っている事も考えておかなければなりません。万が一のことも考えて、キャッシングを利用する場合には、自分にはどんな負債があるのか伝えておく事も必要でしょう。
高齢になってからの借入れはあまりお勧めでき無い
このように年金生活になってもよく探せば借入れする方法が無いとは言えない訳です。
ただし、敢えて言わせてもらえば、高齢になってから安易に借入れするのはあまりお勧めはできません。出来れば年金の中で生活していく事を考えるべきだと思います。
何故かというと、高齢になってしまうと、体はそれまでのような頑丈さがなくなります。はっきり言えば何時亡くなってもおかしな話ではないのです。
誰でも経験があると思いますが、周囲にいるまだ60代の人が急に亡くなってしまうことが有るのです。
もっと若くても事故というようなことも有りますが、60歳を過ぎてからは、これに病気が加わって、若いころに比べて死に至るという事はどうしても増えます。
こういう場合、年齢的にはまだ若いつもりでいますから、自分がキャッシングを使っていたとしても、周囲には話していない事もよくある事です。
しかしもしもの場合には、その負債というのは相続人が相続する事になってしまいます。
ですからそういう事が無いようにたとえ返済ができるにしても、あまりお勧めはできない訳です。
借入れする場合には家族とも情報を共有しておこう
もしどうしても借入れが必要という場合には、事前にその理由を相続人を含めた家族に話して情報を共有できるようにしておきましょう。
もちろん家族には借入れ自体を反対される可能性も有りますが、その場合には、その理由を聞いて、もう一度借入れが本当に必要なのかどうか、考え直すことも必要でしょう。
何度か説明して、やはり同意が得られないのであれば、無理な借入れは止めましょう。
同意が有られてキャッシングの利用を行う場合には、返済状況についても、やはり家族間で情報を共有して、もし返済に支障が生じそうな場合には、支援を仰ぐことも考えるようにしましょう。
もしもの場合に負債が分かるようにしておくことも重要
負債が大きく相続人が路頭に迷うようなことにならないように、予めどういった負債があるのかという事が説明しておき、場合によっては相続を放棄して、負債を回避するように伝えておくことも必要でしょう。
ですから例えば還暦を迎えた時とか、退職した時に、相続人を集めてそういう情報を共有するようにしてはいかがでしょうか。
定年を過ぎて年金をもらうようになったら、以後別途大きな収入が入るというような人はそうありません。
ですから、年金の中で生活していかなければならない訳です。
この為、場合によっては、それまでの生活水準を維持することを考えるのではなくて、自分の収入に合わせて生活を見直すことも考える必要があります。
ここで年金生活者のキャッシング利用について纏めておきます。
- キャッシングを利用するには安定収入が前提になる
- 年金を安定収入と見てくれる金融業者は少ない
- 返済は年金の中で行わなければならず返済が難しい場合には借りてはいけない
- 高齢になってからの借入れはあまりお勧めできない
高齢になってからはなかなかお金を借りるのが難しいですが、最近ではリバースモーゲージというようなものも有るので、お金が必要な場合はキャッシングだけではなくいろいろと借り方を考えてみましょう。