どんな理由でも闇金から借りるのは止めよう！毟り取られるのが落ち

金融業を営むには都道府県知事の認可が必要ですが、街中にはこういった認可を受けていない、非正規業者である闇金と呼ばれる業者があり、審査は形だけで正規業者から借りられないような人に融資しています。

正規業者と闇金の違いは、正規業者は法令を遵守するのに対して、闇金は法令を遵守するとは限らず、様々なやり方で利用者を騙し、お金を毟り取っていくような業者です。

この闇金は表向き通常の金融業者を名乗っていて見分けができませんが、金融庁の貸金業者登録情報を調べる事によって闇金かどうかを見分ける事ができますから、貸金業者を利用する際は必ず確認してください。

金融業者には闇金と呼ばれる非正規業者がある！審査のハードルは低い

貸金業法が制定されて金融業を営むには都道府県知事の認可を受けなければならなくなり、これがなければ法的には金融業の営業はできなくなっています。こういった認可を受けた貸金業者を正規業者と呼びます。

しかし実際に街中を眺めてみると非常に多数の貸金業者が有り、これ等全てが必ずしもこの認可を受けている訳ではありません。つまり貸金業者にはこういった闇金と呼ばれる非正規業者が紛れている訳です。

闇金は正規業者の審査に通過できないような人に対して融資を行っているので、審査は非常に緩いかあるいは形式だけでとにかく融資をして強引にでも取り立てている業者です。

金融業者は都道府県知事の認可を受けなければ営業できない

銀行以外の金融業者（貸金業者）は以前は比較的簡単に開店できたのですが、現在では貸金業法が制定されている為、この貸金業法に従う必要があり、決められた手続きを踏まなければなりません。

この貸金業法によれば金融業を営むには都道府県に届け出て都道府県知事の認可を受け登録しなければならない事になっていて、各金融業者には都道府県ごとの登録番号が付けられることになります。

ですから例えば消費者金融などのホームページを見れば分かりますが、必ずこの登録番号が示され、法律に則って登録された業者であることが分る筈です。

こういった認可を受けて登録している業者を正規業者と呼んでいます。

街中には正規業者以外にも多数の金融業者が存在する

そこで街中を見てみましょう。多少大きな街であれば、規模の大小はありますが、必ず金融業者を見つける事ができます。

ところが、こういった金融業者が必ずしも正規業者という訳ではないのです。

法的に登録する必要があると規定されていても、そう簡単には認可されませんから、法律無視で勝手に開業している業者が実際に有るのです。

そういった業者は、正規業者に対して非正規業者と言われ、通称闇金と呼ばれています。

闇金と言えば、ドラマなどでも様々な形で出てきますが、実際の闇金はは比較的正規業者に近い営業をしているところも有れば、ドラマに描かれているような悪徳業者まで様々です。

ただし、どういった闇金でも法に則った登録をしているわけでは無いので、違法な存在であることに違いはなく、本来有ってはならない存在です。

闇金は正規業者が利用できないような人に融資するので審査は緩い

多くの人の場合、銀行や消費者金融などの正規業者の審査に通過できるような人であれば、好き好んで闇金を利用しようなどとは思わないはずです。

このため闇金の利用者というのは、闇金であることを全く知らずに申込む場合よりも、他では借りられないので闇金であることは承知で申込む場合の方が多いはずです。

本来ならこういった人は審査で落としてしまう訳ですが、闇金にとっては良いお客（カモ）ということになり、審査は形だけかあるいは非常に緩くして、融資を行います。

それでは回収できない可能性が高くなるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、闇金は脅迫的な取り立てだけではなく巧妙な手段を使えば回収できると考えているからこそ融資を行う訳です。

闇金と正規業者はどこが違う？下手をするとお金を搾り取られる可能性

正規業者というのは先程説明したように法令に則って認可を受けている以外にも、あらゆる面で法令を遵守したうえで貸金業を営んでいる業者です。

ところが、ここで説明している闇金というのは、表向き法令を遵守しているような業者も有りますが、法令順守という意識は低く、法令が守られる保証などは全くない業者です。

こういった業者を利用してしまうと、様々な手段を使って、お金を毟り取られる可能性があり、業者としては絶対に利用してはいけない業者という事ができます。

正規業者は法令を遵守してお金を貸している

正規業者というのは貸金業法に則って登録した業者ですが、守るべき法律は貸金業法だけではありません。お金を貸すという事は様々な法律が関係しており、貸金業法だけ守っても駄目です。

この点で登録された正規業者というのは、そういった関連法令を遵守している業者と考える事ができます。

ただし闇金にもいろいろな業者があるように、この正規業者の中にも非常に様々な考え方を持っている業者が存在していて、非常に順法意識の高い業者から闇金に近い業者まで様々ですから注意は必要です。

闇金は必ずしも法令を遵守するとは限らない

最近では貸金業法の規定も厳しくなっており、おかしなことを行うとすぐに摘発されることになるので、闇金もあまりドラマに描かれているような厳しい取り立てなどができなくなっています。

このため、表向きは闇金も法令を遵守しているように見えますが、こういった業者というのは、遵法意識は極めて低いですから、様々な面でそういった本当の姿が見えてしまいます。

更に質が悪い闇金になると、あくまで法律に則ったうえで、利用者も知らず知らず、騙されているという事も有るので、一見良さそうな業者に見えても、闇金に近づいてはいけません。

下手をするとお金を搾り取られることになる

こういった業者は進んで自分が闇金とは言いませんから、金融業者を利用する場合には、利用者の方が注意するしかありません。

以前は法令上の上限金利など守らず、高金利を付けて、後は強引な取り立てを行って、お金を毟り取るという手口が横行していましたが、先程も説明したように取り締まりが厳しくなり、闇金も変わってきました。

例えば最近の手口としては上限金利は守って融資を行い、返済に行き詰ってしまった場合でも、以前のような厳しい取立ては行いません。

そのかわり、別の闇金を紹介して、利息分だけを借りさせ返済させます。

そうすると元金の返済は行われませんから、翌月もまた同じだけ利息がかかる事になります。返済ができない状態が続けば、こうやって利息だけを返済させ、ずっとお金を毟り取ることができます。

また利息を借りたほうの闇金にも返済が必要になるので、更に状況は悪くなっていくのです。

闇金を利用しないようにする方法とは？登録情報を確認しよう！

こういった闇金は表向きには他の小規模消費者金融と見分けがつかなかったりして、知らずに利用してしまう人も出てくることになります。

そこでそういったことを防ぐ方法を考えてみると、まず考えなければならないのが借りずに済ませるにはどうすれば良いのかという事です。借りなくて済むのであれば、闇金の利用も必要ない訳です。

もし借りずに済ませるのは難しいという場合には、正規業者は認可に際して登録され、その情報を参照することができますから、この情報で利用しようとしている業者が正規業者かどうかを見分ける事ができます。

正規業者からは借入れができないような場合でも、公的貸付制度などを利用すれば、借入れできる可能性も有るので、闇金ではなく、そういったものを探すようにしましょう。

まずお金を借りようと考えた時は借りずに済ませることを考えよう

そこでこういった闇金を利用しないためにはどうすれば良いのかという事を考えてみましょう。

まず、重要なのは本当にそのお金を借りる必要があるのかどうかという点です。手持ちのお金が少なくなっているからといって安易に借りて良いのでしょうか。

何とかやりくりすれば、給料日まで持たせることもできるかもしれません。

ですから、お金を借りようかと思った時には、まず借りずに済ませる事は出来ないかをよく考えてみて下さい。

お金を借りるという事は闇金からでも正規業者からでも返済する時点で利息を支払う必要があります。つまりこの利息分は損失が生じる訳です。

このため、遣り繰りで何とかできるのであれば、借りずに済ませたほうが良いのです。

借りなければならない時は登録情報を確認する

もしどうしても借入れが必要だという場合には、借りようとする業者が闇金ではない事を確認しましょう。

しかし金融業者は外見だけを見ても正規業者なのか闇金なのかは、そう簡単には分からないのではないかと考える人も多いはずです。

確かに外見だけでは分かりませんが、正規業者というのは都道府県に登録された業者ですから、その登録情報は見る事ができます。

都道府県ごとの登録とは言っても、登録情報というのは金融庁で管理されており、その登録情報というのは貸金業データベースとしてインターネット上に公開されています。

ですからインターネットの接続環境が有ってブラウザが利用できれば、この貸金業データベースを検索することができます。

そこで利用を考えている業者名からこのデータベースを検索して、次の情報を業者側が提示している情報と突き合わせて一致するかどうか確認してください。

• 業者名
• 代表者名
• 登録番号
• 所在地
• 電話番号

闇金の場合、実際に有る情報を利用して提示している場合がありますが、その場合でも電話番号は自分のところのものに差し替えている筈なので、必ず全ての情報が一致するかの確認が必要です。

他に借りられない場合には公的貸付制度の利用も考えてみよう

ただし、銀行や消費者金融に当たっても貸してはもらえず、危険性は分かっていても、もう闇金しか利用できる業者が無いので、申込みをしようという場合も有るかもしれません。

しかし、そういう人こそ闇金を利用すれば返済に行き詰ってしまって、お金を毟り取られることになってしまいかねませんから、絶対に借りるべきではありません。

日本や長期の不況を経験しましたから、こういった公的な貸付制度などが充実しており、これを使わない手はありません。

闇金を利用してしまったらどうする？なるべく早く関係を切る事が重要

このように闇金の利用を避ける方法はあるのですが、そういったことを行わないで安易に業者を選んでしまって、利用している業者を確認してみたら闇金だったという可能性も十分考えられます。

そういった場合は返済できているのであれば、なるべく早く返済してしまって、闇金との関係を切ってしまう事が何よりも重要になります。長引けば長引くほどトラブルになる可能性が出てくるのです。

もしトラブルになってしまって、厳しい取り立てなどが行われている場合には、証拠を残して警察に行きましょう。そういったことは違法ですから、遠慮している必要はありません。

闇金と知らずに利用してしまう可能性も有る

登録情報を利用した闇金かどうかの見分け方を説明しましたが、すでに金融業者を利用していて、申込みの時点では見分け方を知らなかったという人も多いはずです。

そこで先程の方法で自分が利用している金融業者が正規業者か闇金なのか確認してみてください。

もちろん多くの場合には正規業者だと思いますが、やはりある程度の人は闇金を利用してしまっていると考えられます。

それでも契約通りに返済していれば、特に問題は出ないはずですが、返済できなくなることも考えて、対応を考えなくてはなりません。

できるだけ早く返済して関係を切ってしまう事が重要

相手は闇金で、こういった業者の場合裏には反社会的組織が控えているので、対応には注意が必要です。

出来ればすぐにでも一括して返済してしまった方が良いのですが、そういう事が無理であれば、月々しっかり返済し、滞るようなことが無いように注意しなければなりません。

返済までの返済計画を立てて、多少生活に支障が出るようなことになっても、絶対に返済に遅れが出ないよう十分注意してください。

トラブルになった時はすぐに警察に相談

もし闇金側とトラブルになってしまった場合には、すぐに警察に相談してください。

その際には例えば取り立てなどを受けた時の会話の録音など証拠を残しておくことを忘れないにしましょう。

お金を借りるという事は契約を交わすという事で、関係は対等です。

しかし日本人はお金を借りたほうが肩身の狭い思いをすることが多くなってしまって貸した方に遠慮して警察への相談も遅れてしまいがちですが、法に触れるようなことをされているのであれば遠慮はいりません。

なるべく早く警察に行って、そういった悪徳業者は取り締まってもらいましょう。

ぐずぐずしていると更に他にも被害者が出る可能性も出てしまいます。

ここで闇金からお金を借りる事について纏めておきます。

• 金融業者には正規登録されていない闇金と呼ばれる業者がある
• 闇金は法令を遵守するとは限らずお金を毟り取られる可能性がある
• 金融業者を利用する場合には登録情報を確認して闇金を利用しないように注意が必要
• 闇金を利用してしまっている場合にはできるだけ早く返済して関係を切ってしまう事が重要

闇金は反社会的組織が資金源にしているので、無くなることはありません。ですから今後様々な場面でお金を借りる機会が有るかもしれませんが、必ず確認して利用を避けるように注意してください。