キャッシングの申込みには収入証明書不要の場合がある!借入額に注意
キャッシングを申込むときには申込情報だけではなくて、本人確認書類や収入証明書が必要になります。収入証明書としては源泉徴収票や確定申告書のような年収が明記されている書類が利用できます。
ただし、キャッシングの申込みでは必ず収入証明書が必要な訳ではなく、融資希望額などによっては収入証明書不要のことも有ります。例えば消費者金融の場合通常50万円以内の融資希望では要求されません。
ただ提出が必要なかったとしても、やはり用意はしておくべきです。この書類を使って自分の返済能力を評価し、返済の可能性を見極めましょう。返済が難しい場合には借入れすべきではありません。
キャッシングの申込みに必要な書類とは?事前に用意しておこう
キャッシングの申込方法は、最近ではネット経由等様々なものがありますが、基本的には申込書あるいは電子的に申込書に記載する申込情報をキャッシングを提供している金融業者に提出することで行われます。
ただし、申込みに必要な情報はこれだけではなく、この申込書あるいは申込情報のほかに、本人確認書類や収入証明書などの必要書類を提出する必要があります。
収入証明書としては、キャッシングごとに細かい違いはありますが、源泉徴収票や確定申告書の写しなど、年収が分かるものというのが基本になり、それが用意できない場合給与明細が利用できる場合もあります。
キャッシングの申込方法とは?
キャッシングを利用したい場合、まず必要になるのは申込みで、申込みたいキャッシングが決まったら、申込方法を調べて、それに則って申込むことになります。
最近はインターネットがあらゆる分野で利用されていますが、このキャッシングの申込みでも、あっという間にインターネト経由での申込みが普及しました。
申込方法の基本は申込書の提出ですが、インターネット経由では申込書のままでは提出しにくいですから、申込書に記載する内容を入力フォームから入力してその申込情報を送信することで行ないます。
ただし、申込みでは申込書の内容だけでは足りず、審査で利用する事になる必要書類の提出も要求されます。
必要書類は申込書に添付して提出するのが普通ですが、インターネット経由の申込みでは、別途郵送やFAXで送っていました。
しかしこれではインターネットの便利さが半減してしまいますから、最近では写真などの画像にして申込情報を送信する際に一緒に送信したり、指定の場所にアップロードするというような方法が利用されます。
必要書類は通常本人確認書類と収入証明書類
では、この必要書類というのはどのようなものなのかというとキャッシングごとに決められていて、多少の違いがあるので確認が必要ですが、概ね次の2種類が必要になります。
- 本人確認書類
- 収入証明書類
これ等の書類に何が利用できるかについても、それぞれ違うので申込みの前に確認して、準備しておくことが必要です。
どのような書類が利用できるか
どのような書類が利用できるのかというと本人確認書類では次のようなものが利用できるのが普通です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 保険証
- …
収入証明書類では次のようなものが利用できます。
- 源泉徴収票
- 確定申告書の写し
- 住民税決定通知書
- 納税証明書
- …
このような通常は年収が分かるものが利用されますが、それが用意できない場合には直近の給与明細2か月分というようなものが利用できる場合も有ります。
キャッシングをインターネット経由で申込む場合も、通常は電話や書類の送付などでネット以外の方法が介在します。しかし現在ではこれ等を無くして申込みを可能にしているWEB完結という方法もあります。
WEB完結では申込みから利用開始まで全てをWEB上で可能にしており、場合によっては利用もATMは使えず、WEB上からの振込依頼に限っていることも有るので注意してください。
収入証明書不要の場合も有る!借入額によって違ってくる
ただし、キャッシングによって違いがありますが、借入額によっては、収入証明書不要の場合もあります。
例えば消費者金融の場合であれば、法的に総量規制がありますから、50万円超の融資を希望する場合には、提出が必要になりますが、他社からの借入れとかが無ければ50万円以内の場合には提出は不要です。
銀行の場合、消費者金融のような法的な規制が無いので、各行バラバラになっていて、100万円超の場合も有れば300万円超の場合も有るので、予め確認しておくと良いでしょう。
収入証明書は不要になる場合が有る
説明したようキャッシングの申込みでは本人確認書類と収入証明書類が必要になる訳ですが、借り入れ条件によっては収入証明書が不要になる事もあります。
必要とするのか不要とするのかはキャッシングを提供している金融業者の考え方次第という事になりますが、消費者金融にしろ銀行にしろ、少額の融資を希望している場合には、提出を求めていません。
幾らまで不要なのかは業者によって違いますが、法的あるいは内部規定で決められています。
消費者金融では概ね50万円以内の場合は収入証明書不要
まず消費者金融の場合ですが、消費者金融では法的な規制が有ります。
消費者金融というのは貸金業法に従わなければなりませんが、貸金業法には総量規制という条項があり、これによれば、融資できるのは年収の3分の1までと決められています。
これだけなら、必ず年収を確認してからでなければ融資できませんが、この規定には例外規定があります。
それによれば1社あたり50万円以内で、全社合わせて100万円以内の融資の場合には年収に関係なく融資して良いことになっています。
このため、消費者金融は、この規定を遵守する必要があります。
そこで、殆どのキャッシングで50万円を超える融資を希望する場合と他社と合わせて100万円を超える場合に収入証明書類の提出を要求しています。
逆に言えば他社と合わせて100万円を超えず、50万円以内の融資を希望する場合には収入証明書不要という事になります。
銀行の場合には100万円とか300万円などそれぞれ違う
これに対して銀行の場合には、そういった法的な規制がありませんから、法的に考えれば提出の必要はありません。
ただし、銀行の方も融資が高額になった場合には、やはりそれに対する裏付けとなる収入が必要ですから、内部規定で収入証明書類の提出が必要になる金額が決められています。
この場合法的な規制ではありませんから、金額は各行でバラバラで、100万円以内は不要とか、300万円以内は不要というように、それぞれ異なっていますから、申込みの前に確認が必要です。
申込みに必要になる書類としては本文では本人確認書類と収入証明書類を挙げていますが、業者によっては住民票の写しが必要だったりして役所に行かなければならない場合も有る為、必ず事前に確認しましょう。
提出の必要が無くても返済の可能性を探る意味で用意すべき!
このように収入証明書は不要の場合がありますが、キャッシングを申込む際には、必ず収入証明書を用意して自分の収入を確認することを勧めます。
キャッシングは借入後、返済していかなければならないものですから、自分に借りたお金を返済していく事ができるのかという返済能力を見極める為にどうしても必要で、借りてから返せないでは済まない為です。
もし、収入証明書を見て、自分には月々返済していくだけの収入が無いと思われる場合には、いくらお金が必要な場合でも、安易に借入れするわけにはいきません。借り入れ以外の方法を考えるべきでしょう。
提出の必要が無くても書類は用意すべき
説明したように収入証明書類はキャッシングの申込みの際、必ずしも必要という訳ではありませんが、キャッシングを利用しようという場合には、やはり事前に準備をしておくことを勧めます。
これは、まず原則としては提出が不要であっても、金融業者側が必要と考えた場合には、提出を要求される場合が有るので、それに備えるという意味があります。
そしてもう一つは、これからお金を借りようという場合、借りた後には返済していかなければならなくなる訳ですから、自分が返済していけるかを、見極めるためには是非必要な情報だからという意味があります。
返済の可能性を探るために自分の返済能力を見極めよう
キャッシングというのは、言葉としては聞こえがいいかもしれませんが、借金であることに違いはありません。
借金をしたら、契約に沿って返済していかなければなりませんから、事前に返済の可能性を探る必要があります。
キャッシングの返済は、通常月々行いますから、事前に返済の可能性を見極める事が必要です。
そこで先程の収入証明書類で自分にどの程度の年収があるのかを見てみましょう。
金融業者的に言えば収入について次のような評価を行います。
- 一定額以上の年収がある
- 安定した月収がある
一定額というのはキャッシングごとに考え方が違いますが概ね200万円と言われています。
収入の安定性は職業や職種で評価され、収入が安定している正規採用の公務員や会社員が最も高く、次に臨時採用の契約社員や派遣社員が続き、さらにパートや長期アルバイト、自営業者となります。
短期アルバイトや水商売の場合には評価が低くキャッシングを利用するのは難しくなってしまいます。
またこれ等の評価が高く審査に通過できたとしても実際に返済できるかどうかは分かりませんから、次に自分なりの評価が必要です。
そのためにはさらに詳細な情報が必要になります。まず1年程度前からの月々の収入額と支出額を調べて、次の数式で月々の収支額を計算してください。
この収支額が各月の余裕ですから、この余裕が最も少額になった時を自分の返済能力と考えて下さい。
この返済能力が、キャッシングで融資を利用したときに返済することになる月々の返済額以上になっていれば、借入れしても返済が可能と判断できます。
返済の可能性が低ければ借入れは止めるべき
もちろんすべての人が返済可能になっているわけでは無く、必ず返済が難しいと判断せざるを得ない人も出てくるはずです。
そういう場合でも借入れを強行する人がいますが、借入れし返済していくには生活を切り詰めるなどが必要になってくる可能性がある訳です。
切り詰めも2か月とか3か月程度であれば、何とか我慢できるかもしれませんが、それ以上になってくると、我慢も限界に達して、返済できなくなる可能性も出てきます。
返済できなくなってしまうと、返済を迫られ、最悪の場合自己破産という可能性まで出てくるので、安易に借入れをするようなことは止めなければなりません。
本文で説明しているように、返済の可能性の判断としては、年収だけではなく、月々の収入額や支出額といった情報が必要になります。
しかしこういった情報がすんなり出てくる人は、残念ながら最近では少なくなってしまいました。
これは日々のお金の管理ができていない為ですが、自分のお金を管理しておくというのはキャッシングだけではなく、その他のローンを借りる際にも大変役に立ちます。
ですから今日からでも記録に残して、自分のお金の管理を始めてみましょう。
返済できなくなった場合の対処とは?高額収入が有っても安心できない
ただし、収入がいくらあっても、返済中に、突発的な支出が有れば、返済できなくなる事がないとは言えません。自分は高額収入があるからと安心してしまうのは良くないのです。
もし返済できそうにない場合には、それが分った時点ですぐにキャッシングを提供している金融業者に連絡して相談してください。場合によっては返済額の減額に応じてくれる可能性があります。
こういう場合には、他からの借入れで返済するお金を用意する人もいますが、そんなことをすると翌月からの返済が苦しくなるだけです。
また人によっては闇金の利用を考える場合も有りますが絶対にそんなことをしてはいけません。
収入が有っても返済できなくなることはある
このようにして借入れの前に年収やその他の情報を使って返済の可能性を評価していたとしても、例えば急に病気になったとか、予想もしない支出があったとかいう事は誰にでもあります。
そういった時は、返済の為に貯蓄を取り崩すとかの対応が必要になりますが、そういったこともできない場合も無いとは言えず、場合によっては返済に窮してしまうことも出てくる可能性があります。
また可能性は少ないですが、勤めていた会社が倒産してしまうとか、あるいは何らかの問題で馘になってしまったというような可能性も無いとは言えません。
このようにすべて計画通りに返済できるとは限らない訳で、そういった時のどうすれば良いのかについても事前に考えておく必要があります。
返済できそうにない場合にはすぐに金融業者に相談しよう
もし、そういった事情で返済が一時的に困難な状況になった時には、なるべく早く、キャッシングを提供している金融業者に連絡を取って、どうすれば良いのかについて相談するようにしましょう。
最近のキャシングの場合、契約内容の中に、そういった返済が厳しくなった時の対応が盛り込まれている事も珍しくなくなりました。
また返済日を後ろにずらせるというような条項がある場合も有り、その場合はその日までにお金を作れば返済できるようになります。
もしそういった条項が無かったとしても、相談次第で、利息分までは減額に応じてくれる可能性はあるので、とにかく相談して、良い方法を考えるようにしましょう。
業者的に言えば利息分が利益に繋がる訳ですから、予定していた利益が入れば、それでもかまわないという訳です。
ただし、こうして減額して貰った場合、その分元金の返済が遅れますから、それに掛かってくる利息が増える事になるので注意してください。
闇金から借りて返済に回すといったようなことをしてはいけない
人によってはそういった交渉ができるという事をよく知らず、返済できなければ困ると考えて、別の業者から返済分のお金を借りて、返済に回すという場合も有ります。
しかし別の借入れをしたわけですから、翌月にはその分の返済も必要になり、さらに返済が苦しくなってしまう可能性も十分考えられます。
またほかの金融業者が貸してくれない時には、闇金を利用してしまう人もいます。
もちろん冷静に考えれば闇金など利用してはいけない訳ですが、困ってくると冷静な判断が出来ず、借りてしまう人がいるのです。
しかし、ドラマなどでも描かれていますが、闇金のような業者を利用しては絶対にいけないのです。
ただでさえ返済に行き詰ってしまっているのに、更に深みに嵌ってしまうことも十分有り得ることです。
闇金の場合、高い金利で融資し、返済できなくなると厳しい取り立てを行うというイメージが定着していますが、最近は取り締まりが厳しくなって、そういったイメージとは違う闇金も現れています。
例えば、闇金から借りて返済ができなくなった時には厳しく取り立てるのではなく、やさしく別の闇金を紹介して利息分だけを融資してもらえるようにします。
そのお金で利息分だけ支払わせていれば、ずっと元金が減らず利益だけを出せるという訳です。
またその間にも利息分の借入れについて返済していかなければならないので、返済はさらに苦しくなり、徐々に深みにはまって搾り取られていきます。
ここでキャッシングの申込みでの収入証明書の要不要について纏めておきます。
- キャッシングの申込みには本人確認書類と収入証明書類が必要
- 借入額によっては収入証明書不要の場合がある
- 提出の必要が無くても準備して自分の返済の可能性を評価すべき
- 返済中に返済できなくなった場合は業者に相談して返済額を一時的に減額して貰うと良い
収入証明書は、普段あまり必要がありませんので、処分してしまう人や置き忘れてしまう人がいるかもしれませんが、お金を借りるような時は絶対必要になるので、必ず保管しておきましょう。