ニコスカードのキャッシングとは?申込当初は高額利用は難しい!
ニコスカードは旧日本信販が提供していたクレジットカードで現在では三菱UFJニコスが引き継いでいますが、サービスは縮小しており、三菱UFJカードへの移行が進んできています。
ニコスカードのキャッシングは上限は公表されていませんが、申込当初は30万円程度の設定になるのが普通で、最初はあまり高額利用は見込めず、17.94%の金利で提供されます。
キャッシングの利用はATMからの引出しと振込依頼による指定口座への振込みが利用でき、返済は1回払いとリボ払いで行い、リボ払いは利用限度額によって最低返済額が決まる事になっています。
ニコスカードとは?三菱UFJニコスが発行するクレジットカード
ニコスカードというのは元々は旧日本信販が提供していたクレジットカードでしたが、その後様々な経緯があり、現在では三菱UFJニコスが発行するクレジットカードという事になっています。
このため、以前はニコスという名前で様々なクレジットカードを発行していましたが、現在では同社が所属しているMUFGの方針から、多くのカードが募集を停止しMUFGカードに移行しています。
しかしニコスという名前は良く知られているためか、現在でも一部のカードと提携カードの発行は続けられ、そう簡単にはニコスの名前は無くならないようです。
ニコスカードとは?
ニコス(NICOS)は旧日本信販のブランド名でニコス(NICOS)カードというクレジットカードの提供を主軸として様々な金融商品を提供していました。
ニコスカードは、1966年から発行されていた日本信販のハウスカードが元になっており、1976年にMasterカード、1986年にVISAカードと提携し、日本信販ジョイントカードの発行を始めました。
そして1991年からこれを基にニコスカードの発行を始めました。そし後ニコスカードは様々な種類が発行される事になり、提携先も増えて日本でも最も知られたカードの1つになりました。
このあと2005年に日本信販は旧UFJ銀行の子会社になり、その後UFJ銀行は合併を経て現在三菱UFJ銀行となりました。
このため日本信販も同銀行のMUFGグループのブループ会社として三菱UFJニコスとなっています。
現在ではMUFGカードへ移行が進んでいる
このようにニコスと言う名前を冠したクレジットカードは非常に多くあったわけですが、現在ではMUFGの方針として同グループのクレジットカードが再編されてきています。
同グループとしてはMUFGカードというものを新たに提供して、こちらに利用者を誘導しており、将来的にはこのMUFGカードに統一してしまう事を目標にしているものと考えられます。
このため旧日本信販が多数提供していたニコスの名前を冠した多くのクレジットカードも申込停止になっている状況です。
ニコスという名前が残るのはごく一部のカードと提携カードのみ
このような経緯がありましたが、ニコスという名前の付くカードは非常に利用者が多く、一気に無くしてしまうのは難しく、現在でも次のニコスカードが三菱UFJニコスから提供されています。
- NICOSカード
- NICOS VIASOカード
また提携先も多数あって次のようなカードがあります。
- NICOS郵便貯金ジョイントカード
- JAカード
- (新)マリンクレジット
- シェル スターレックスカード
- シェル Pontaクレジットカード
- ENEOS NICOSカード
- ISAO NICOSカード
- eX.NICOS VISAカード
- ディノスカード
- 遊・京都NICOS・VISAカード
- WOWOW NICOS VISAカード
- AzbyClub NICOS カード
- ヤナセ NICOSメンバーズカード
- セキ薬品 セキクレジットカード
- NICOS JRカード
- NEXCO中日本 プレミアムドライバーズカード
- E-NEXCO pass
自分のカードを確認してみてください、日ごろ使っているカードかもしれません。
ニコスカードを選ぶかどうかは別にして、クレジットカードは自分が便利にお得に利用できるという視点で選びましょう。
例えば日頃利用しているお店でお得に利用できるものを選べば良いのです。あまりブランドやグレードに拘る必要はありません。
ニコスカードのキャッシングとは?当初は30万円程度が上限になる
ニコスカードも他のクレジットカードと同様にショッピング機能の他、キャッシング機能も提供しており、利用の可否と利用限度額は審査によって設定されることになります。
キャッシングはカードとしての上限は公表されていませんが、申込当初は概ね30万円程度になるのが普通で、適用になる金利は17.94%となり、最初はあまり高額の融資は利用できません。
カードローンとの大きな違いは、カードローンでは殆どのものが20歳以上でなければ利用できませんが、ニコスカードの場合は保護者の了解が有れば、申込みが可能でキャッシングも利用できる点でしょう。
ニコスカードのキャッシングとは?
ニコスカードもクレジットカードですから、ショッピング機能の他、キャッシング機能の提供も行なっています。
キャッシング機能の仕様は次のようになっています。
商品名 | NICOSカード |
---|---|
融資額 | 公表されていない |
金利(年利) | 14.94%(利用限度額が100万円以上)、17.94%(利用限度額が100万円未満) |
返済方式 | 利用限度額によるスライド方式 |
当初は30万円程度まで17.94%の金利になる
表に示した通り、融資上限額は公表されておらず、審査での申込者の信用評価によって決定されることになります。
通常会社員の場合であれば30万円程度の設定になると言われており、パートなどの場合には10万円から20万円程度の設定になると考えられますから、最初はあまり高額融資は期待できません。
ただし、信用評価によってはショッピング枠はあってもキャッシング枠が付かないというようなことも有るので注意が必要です。
適用になる金利は100万円未満の利用枠の場合には17.94%になり、大手消費者金融のカードローンの場合よりも若干有利です。
ただし、カードローンは利用を続ける事で、信用が大きく成れば、それに合わせて金利の設定は低くなるので、ずっと有利な状態が続く保証はありません。
18歳でも利用できる可能性有り
銀行や大手消費者金融のカードローンの場合、殆どは20歳以上でなければ、申込条件が満たせなくなっていますが、クレジットカードの場合には18歳から申込めるものが多くなっています。
ただし、未成年での申込みは保護者の同意が必要なので、自分で勝手に申込むことはできません。
もちろん18歳では返済能力も低く、信用もそれほど高い訳ではありませんから、審査ではキャッシング枠が付かない可能性も高くなるので注意しましょう。
貸金業法には総量規制という規定が有って、収入に見合った金額までしか融資できない事になっていますが、信販会社が発行するクレジットカードのキャッシングでもこの規定は適用になります。
このため、他でカードローン等を利用している場合には、キャッシング枠が付かなかったり、非常に少額になってしまう可能性があります。
キャッシングの利用方法とは?返済は1回払いとリボ払いが選べる
ニコスカードのキャッシングの借入れはカードローンや他のクレジットカードなどと同様でATMからの引出しや振込依頼による指定口座への振込みが利用できます。
キャッシングの返済はクレジットカードの場合、基本は1回払いですが、最近ではこれに加えてリボ払いの利用も可能になっており、ニコスカードの場合もこの2つが利用できるようになっています。
ただし、リボ払いを利用する場合には、借入残高によって、設定できる月々の返済額の最低額が決められており、月々の返済は、その最低返済額以上の返済が必要になります。
キャッシングの借入れはATMからの引出しと振込み
ニコスカードのキャッシングの融資の利用には次の2種類の方法が提供されています。
- 提携ATMからの融資の引出し
- 振込依頼による指定口座への融資の振込み
利用できるATMは全国の金融機関とコンビニのものが利用できますが、利用できない場合も有るので、予め自分が利用を予定しているATMで利用が可能なのか確認しておきましょう。
返済は1回払いとリボ払いが選べる
返済は毎月返済日に自動引落て行われますが、キャッシングの返済方法としては次の2つが利用できます。
- 1回払い
- リボ払い
クレジットカードというのは基本的には1回払いで翌月に支払うものですが、最近は分割して支払うリボ払いも用意されて返済しやすくなっています。
リボ払いの最低返済額は借入残高によって決まる
ニコスカードのリボ払いの場合、設定される利用限度額によって最低返済額がきまります。
最低返済額は次のようになっています。
利用限度額 | 最低返済額 |
---|---|
10万円以内 | 3000円 |
11万円~18万円 | 5000円 |
19万円~60万円 | 1万円 |
60万円超(+30万円ごと) | +5000円 |
この最低返済額以上であれば自分で返済額を設定でき、WEBページ上から金額の変更ができるようになっています。
10万円以内であれば、月々の返済額は最低3000円程度なので、それほど大きな負担にはなりませんが、多くの場合利用限度額が30万円程度になるので、返済額は最低でも1万円が必要です。
ニコスカードはMasterカードやVISAカードと提携しているので、海外でもキャッシングの利用が可能です。
海外に行った場合、現金を持っていって現地で両替して手数料を払うよりも、キャッシング利用で利息を払ったほうがお得と言われますが、これには注意が必要です。
利息というのは借入期間が長ければ長いほど高額になっていきます。ですから海外でのキャッシングを利用するときのコツは帰国後すぐに全額返済してしまう事です。
この点忘れずお得な利用をして下さい。
ニコスカード利用上の注意点!ATMは利用手数料がかかることになる
このように便利に使用できそうなニコスカードですが、利用には当然注意しなければならない点があります。
まずATMを利用する場合、手数料が発生することになるので、なるべく手数料が掛からないように使い方を工夫する必要があるでしょう。
またリボ払いの月々の返済額は利用限度額が増額されると最低返済額が高額化することになるので、自分の返済能力を超えないように十分注意しなければなりません。
またクレジットカードの場合、キャッシングは利用を続けても、金利が大きく下がるというようなことは無いので、カードローンに比べて不利になることもあり、キャッシングの利用には注意が必要です。
ATMの利用は利用手数料が発生する
クレジットカードはショッピングにもキャッシングにも利用できて考え方によっては1枚でいろいろに使えますからカードローンなどよりも便利と言えますが、注意しなければならないこともあります。
ニコスカードで、まず注意しなければならないのがATMを利用する場合、必ず利用手数料が掛るという事です。
カードローンであれば、提供している業者のATMであれば掛りませんし、提携先でも掛からないものも有ります。
しかし、ニコスカードのキャッシングの場合には、常に利用手数料を引かれる事になります。
ですから利用する場合には振込みを利用するかATMを利用する場合には利用回数が少なくなるように注意が必要でしょう。
リボ払いの最低返済額は高額化する可能性がある
また先程説明したように返済をリボ払いで行う場合、月々の返済額は設定されている利用限度額によって決まり、高額の利用限度額を貰ってしまうと、かなり高額の返済をしなければならなくなります。
返済できなければ、返済するまでの間遅延損害金が発生してしまいますし、それでも返済できなければ、他のローンと同じように債務整理が必要になる可能性も有ります。
ですからキャッシングは必要最低限しか利用しない事にして、利用限度額は最初に設定されるような少額にして置き、増額などは希望しない方が無難かもしれません。
金利が高めなのでカードローンと使い分けるべき
もう一つの注意点としては金利があります。
説明したようにニコスカードのキャッシングの金利は当初は消費者金融のカードローンよりも若干ですが有利な設定です。
しかし利用限度額を増額したような場合には、この関係は逆転することになり、将来的に見れば消費者金融のカードローンの方が有利な利用ができる可能性が出てきます。
ですから先程の返済額の件も含めて、ニコスカードのキャッシング機能の位置付けとしては、たまにある緊急の用途の場合に限って利用し、日常的には利用しないようにすべきでしょう。
キャッシングを日常的に利用しようと考えている場合には、やはり別途銀行や消費者金融のカードローンの方を利用した方が無難です。
ニコスカードの場合返済額は利用限度額によって最低額が決まりますが、それ以上であればさらに高額の返済も可能です。
そこで返済額を高額にしたいのであれば、まずは自分が返済できる返済能力を計算してみましょう。適当に高額にしてしまって返済できないのでは話になりません。
返済能力の計算は1年程度前からの月々の収入額と支出額から次の数式で収支額を計算することで求められます。
この収支額は生活費として支出したお金のあとに残った金額ですから、自分の余裕という事ができます。この中から返済していければ生活に支障を出さずに返済ができる訳です。
そこでこの月々の収支額が最少額になるときを自分の返済能力と考えて下さい。
ここでニコスカードのキャッシングについて纏めておきます。
- ニコスカードは三菱UFJニコスが発行するクレジットカード
- ニコスカードのキャッシングの上限は申込当初で概ね30万円程度であまり高額にはならない
- 融資はATMと振込が利用できATMでは手数料が必要になる
- リボ払いの最低返済額は高額化する可能性があるので要注意
クレジットカードは提携関係に注意が必要で、特に国際カードは利用できる加盟店の数にも影響するので、必ず自分の利用場面を考えて選ぶようにしてください。