キャッシングを複数利用する場合は返済に注意!返済能力の把握が重要
キャッシングというのは審査さえ通れば複数並行利用も可能ですが、合計の返済額が高額化する事と、それぞれ違う返済日を管理しなければならないという問題点が有る為、注意が必要です。
審査が通っても返済できるという保証にはなりませんから、まず自分の返済能力が幾らなのかを計算しておき、複数のキャッシングを利用しようという場合、その返済能力で十分なのか判断する必要があります。
また着実に返済していくために返済計画を立て、借入れ数が増えたら、計画を見直して、常に返済できるような計画にしておくことが重要です。返済中に計画が狂いだした時には、返済が難しくなる前兆です。
キャッシングは複数並行利用が可能!その問題点とは?
キャッシングは条件を満たして審査さえ通過できれば、複数並行して利用できます。キャッシングによっては、そういうことを認めない場合も有るので、複数利用する場合には注意が必要です。
ただし複数並行利用する場合には、複数の返済がありますから、合計の返済額が高額化する事と、それぞれの返済日が異なる為、返済日の管理が難しくなるという問題点が挙げられます。
また複数の返済を抱えるという事で、常に返済という重荷を感じるようになり、精神的重圧もかなり高くなってしまうので、そういった点についても無視することはできません。
キャッシングは複数並行利用が可能な場合がある
キャッシングの借入れはATMで簡単に行えて大変便利なため、ついついつ借入れが増えてしまう事があり、場合よっては利用限度額目いっぱい使ってしまう人もいます。
そうなった場合、通常はそこで借入れは止めますが、人によっては更に借りるために別のキャッシングの利用を考えるようになります。
そんな複数の利用などできないだろうという人もいるかもしれませんが、実際のキャッシングの場合条件さえ満たしていて、審査に通過できれば複数並行して利用する事が可能です。
もちろんこれはキャッシングを提供する金融機関の考え方次第で、複数利用は認めないという業者も有り、その場合には審査で否決になります。
ただ2件目までOKとか3件目までOKといった業者も存在するので、利用の可能性がある訳です。
ただし、4件目となると、どの業者も返済の可能性を気にすることになって、審査には通さないのが普通です。
複数同時利用による問題点
このようにキャッシングを上手に選ぶことで、複数並行して利用する事が可能になりますが、複数同時に利用するには次のような問題点がある事が知られています。
- 返済がそれぞれ必要になるので合計した返済額が高額化してしまう
- 返済が複数になる事で月々の返済日が複数になって管理が難しくなる
キャッシングというのは借金ですから、借入後は返済していかなければなりません。それは複数になっても同じで、複数並行して返済していかなければなりません。
また返済日はキャッシングごとに違ってくることになるので、返済日を忘れない様にするだけでも難しくなってきてしまい、返済日を忘れる可能性も1件の時よりも格段に増える事になります。
精神的な問題も無視してはいけない
また、複数の借入れをしているという事は精神的にかなり負担を感じる事になるので、そういったことも問題として捉える必要が出てきます。
借金を何とも思わない人も中にはいますから、そういう人は良いかもしれませんが、普通は精神的に不安になって、いつも何かに追われているような感覚になってしまう人もいます。
そうなってしまうとそれが元になって返済日を忘れてしまったり、仕事でミスを犯してしまうというようなことに繋がってしまいます。
複数のキャッシングを利用しようという場合には、このような点にも十分注意して、例えば周囲の人に気軽に相談できるような状況を作っておく必要があるでしょう。
複数のか借入れを行う事を考えた場合には、本文で説明したような問題があるので、まず考えたいのが、借りずに済ませるにはどうすれば良いのかを考える事です。
自分の支出内容を見直して、節約できる部分を探してみましょう。節約できれば複数の借入れを回避出来たり、借りるにしても金額を抑え後々の負担を減らすことができるはずです。
返済を支障なく行うには?まず自分の返済能力を超えない事が重要
特に返済額については大変大きな問題で、審査に通ったら、自分が返済できることが認められたと思うのは早計です。
実際には返済できる保証など全くなく、利用の仕方によっては返済ができなくなくなる可能性も十分考えられます。
そこで、複数利用に限りませんがキャッシングを利用する場合には、まずは自分の返済能力を計算してみる事が重要です。これは月々の収入額と支出額が分れば、容易に計算が可能です。
計算した返済能力によっては、複数並行して利用できるだけの返済額を用意する事が難しい場合も有る為、そう言う場合には、安易に複数利用を始めてしまうのは危険で、そういった利用は諦めるべきでしょう。
審査に通ったからと言って返済できるとは限らない
キャッシングは1件でもそうですが、審査に通過できたからと言って返済できる保証はありません。ましてや複数になったら更に返済できなくなる可能性は増えます。
金融業者の審査というのは、平均的なお金の使い方を想定して、収入から返済の可能性を計算することになります。当然ですが、誰であっても平均から離れた部分があるものです。
このため、審査では返済できると判断されても実際に返済できるわけでは無いのです。
例えば50万円の収入が有って、30万円使っているという場合であれば、20万円までは返済できると考える事ができます。
しかし50万円の収入で50万円使ってしまうという人の場合には、返済できる余裕はなく、平均的に見れば返済が可能なように見えても、返済できないという事になってしまいます。
返済の見通しを安易に考えるのは止めましょう。
まずは自分の返済能力を計算してみよう
そこで重要になるのが自分の返済能力という事になりますが、実はキャッシングを利用している人の多くは、この返済能力を正確には把握しておらず、だいたい幾らぐらいとしか考えていません。
ですからキャッシングを利用する場合は、その前に自分の返済能力をできるだけ正確に計算してみましょう。
返済能力を計算するにはまず1年程度前からの月々の収入額と支出額を調べて下さい。お金を借りようというのですから、自分のお金の管理ぐらいはしている筈ですから、すぐに調べられるでしょう。
もしそういった管理をしていないというのであれば、お金を借りてもそのお金が何に使われたかもわからないうちに無くなってしまう可能性も出てくるので、借入れ自体をやめて下さい。
収入額と支出額が分ったら次の数式を使って月々の収支額を計算してみましょう。
この収支額が最少額になった時を自分の返済能力と考えましょう。
返済額の合計がこの返済能力を超えなければ、たとえ複数並行利用したとしても返済が可能という事になります。
返済能力によっては複数並行利用は諦めるべき
しかし、返済能力が複数の返済額の合計を下回ってしまった場合には、月によっては返済額を用意する事ができなくなる事も有るという事になります。
もちろん返済能力は収支額が最少になる場合を基に考えていますから、返済できる可能性はありますが、それでも返済が長期に渡る場合には、返済ができなくなることを無視するわけにはいきません。
ですから、返済能力が足りない場合には、複数並行利用は絶対に避けなけて下さい。利用目的が何であれ、先送りするか諦めなければなりません。
もし無理な借入れをして返済できなくなってしまった時は、金融業者は督促状を送ってきます。もしそれでも入金しなければ、本格的に回収に乗り出し、回収担当から電話が入ったり訪問を受ける事になります。
最終的には催告書というものが送られてきますが、それが最終通告となり、以後は法的な手続きを経て差し押さえ等に進むことになります。
通常はその前に債務整理を行って債務を一部放棄してもらったり、最悪の場合には自己破産することになります。
借入前に返済計画を立てよう!計画通りに行かなくなったら要注意
複数利用というのは返済の歯車が狂うと、たちまち返済ができなくなる可能性が有るので、複数借入れる場合には計画的に行う必要があり、厳密な返済計画を練らなければなりません。
もし計画を立てて借入れしているにもかかわらず、更に借り入れを増やせば返済計画は大きく狂う事になりので、実際に借入れする前に必ず返済計画を見直して、新たな返済計画を作る必要があります。
そして返済中に計画通りの返済資金の調達ができなくなって、計画に狂いが生じ始めた時には、返済計画全体が崩壊してしまい、悪くすれば多重債務者に転落する可能性も出てくるので要注意です。
借入れは計画的に行う必要があり事前に返済計画を立てよう
キャッシングの返済は1件であっても収入が入ってくる時期と返済日がかみ合わなければ、返済できなくなってしまう事があります。
それが月々複数になった場合、ちょっと歯車が狂っただけでも、複数の返済に行き詰ってしまう可能性が出てきます。
そこで重要になるのが計画性で、お金を管理するだけではなく、返済をいつ行う事になるのかも明確にして、それぞれ幾らの返済が必要なのかを管理できるようにし、計画的にお金を用意できるようにしましょう。
計画はできるだけ詳細にし、手持ちのお金などから計画に狂いが生じた時にはすぐにそれが分かるようにしておかなければなりません。
複数の借入れは返済計画を狂わす!借入れ数が増える時は必ず見直そう
もし借入額や借入れ件数が増えるのであれば、それについても返済計画に組み入れる必要があります。
まずは、そんな借入れをして本当に返済できるのかを考え直さなければなりません。
次に新たな返済が行われる日にちを計画に組み入れて、その時に返済するお金をどこから用意するのかをはっきりさせるようにしましょう。
安易に何とかなるというような考えは絶対にしないでくださいい。
計画が狂い出したら要注意
このように返済計画を立てたら、計画通りに返済をしていけば良いですが、計画というものはいつもその通りに進むとは限りません。狂いが生じるのも珍しいことではないのです。
ですから返済日の度に返済が計画通りに行っているのかを必ずチェックしましょう。
例えば返済するお金の調達が計画通りにいかなかった場合、貯金などの取り崩しが必要になりますが、計画によっては後々その貯金を返済するお金として考えている場合も有り、ここに狂いが生じます。
ですから計画通りにいかなかった場合には、それが将来的にどう影響するのかをよく考えて、計画の練り直しも行ってください。
場合によってはお金の余裕がなくなってしまう可能性も有るので、計画に狂いが出た時には十分注意しなければなりません。
もし、キャッシングの返済中に返済が難しくなってしまった時には、すぐに周囲に相談して、対処してください。
対策は早ければ早いほど考える時間が取れますから、状況がおかしいと考えたら、なるべく早く相談することが重要です。
もし返済に行き詰ったらどうする?おまとめローンの利用を考えよう!
また返済計画の通りに返済していたとしても、収入額の変動などが原因で返済計画通りの返済に行き詰ってしまう事もよくある話で、そういう時の対応についても予め考えておくことが必要になります。
そういった場合に利用したいのがおまとめローンと言うローンで、これを利用する事によって複数のキャッシングを一つに纏めてしまう事ができ、それによって月々の返済額を抑える事も可能になります。
ただし、おまとめローンと言うのはその目的上、借入額は複数分の合計になりますから、かなり高額になってしまう可能性が有ります。
ローンと言うのは借入れが高額になるほど審査は厳しいですから、おまとめローンの審査は厳しいことが予想されるので注意しなければなりません。
返済計画に行き詰ってしまう事はよくある
返済は計画通りに行っていたとしても、最近の経済動向を見れば分かるように収入が目減りしてしまう事も無いとは言えません。
そういった場合には、返済計画としてはそれまで狂いが生じていなくても、その時点で大きく狂う事になり、以後の返済は見込めなくなってしまいます。
困ったことに現在の日本では、こういったことはそう珍しいことでもないので、誰でもこの問題に直面する可能性があります。
そういう意味でキャッシングの複数利用というのは無謀だと言えるのですが、そんなこと言っても遅いという人も多いでしょう。
おまとめローンを利用しよう
そこでそういった状態になってしまう可能性がある場合に利用したいのがおまとめローンと呼ばれるものです。
おまとめローンと言うのは複数のキャッシングを文字通り1つに纏めてしまうという目的のローンで、要するに複数のキャッシングを一括して1つのローンで借り換えるというものです。
このお纏めローンは複数のローンを抱えて返済できなくなった人を救済するために貸金業法に規定されているもので、銀行や大手消費者金融が提供しています。
しかも1件だけですから、返済日は月々1日だけになりますから返済日の管理も非常に楽にできる様になる筈です。
おまとめローンは高額になりがちで審査が厳しくなるので要注意
ただし、複数のキャッシングの借入残高の合計額を借入れしなければなりませんから、おまとめローンでの借入れというのは高額になりがちです。
ローンというのは高額になればなるほど、金融機関が要求する返済能力や信用が高くなり、審査はかなり厳しくなってしまいます。
金融業者というのはおまとめローンであろうがなかろうが、お金を貸すことについては同じですから、要求するスペックが変わる訳ではありません。
このため、おまとめローンを利用したいが審査に通過できなかったというような人も大勢います。
ですからあまり審査を安易に考えるのは止め、審査が否決になった時のことも予め考えておくようにしましょう。
返済が苦しくなっておまとめローンを申し込んだが審査に否決してしまって利用できなかった場合には、できるだけ返済はしていくべきですが、そのために例えば闇金を利用するような事は止めましょう。
もしもう手段がないという場合には、債務整理をして、自分が返済できる条件に変えてもらうか、自己破産して人生をやり直すことを考えましょう。
自己破産というのは信用を崩壊させますが、法律が用意した債務から解放する手段です。利用すれば人生をリセットする事ができるというように前向きに考える事も必要でしょう。
ここでキャッシングを複数利用する場合の返済について纏めておきます。
- キャッシングを複数並行利用する場合合計の返済額が高額化する事と返済日が複数になり管理が難しくなるという問題がある
- 返済を支障なく行うには返済額が自分の返済能力を超えない事が重要
- 借入れの前に返済計画を立て計画通りに返済していく事が必要
- 返済に行き詰ったらおまとめローンの利用を考えると良い
高額の融資を利用したい場合には急いで複数利用するのではなく、信用を徐々に上げて利用限度額を増額することで実現しましょう。借り過ぎは問題ですが、複数利用よりもずっと返済し易い筈です。