ゆうちょ銀行では現在カードローンは提供していない!今後には要注目
ゆうちょ銀行は郵政民営化で出現した銀行ですが、郵便貯金から考えれば日本における4つ目のメガバンクという事もできる巨大銀行で、これまでは民業圧迫の懸念から業務には縛りがあり、目立ちませんでした。
2019年まではそういった理由で、個人向け無担保ローンの提供ができず、スルガ銀行と提携することで、個人向けのローンの仲介を行っていましたが、この縛りも無くなってこの提携関係は解消されました。
このため、現在は貯金担保の自動貸付け以外のローンは提供しておらず、2019年中に新たな個人向け無担保ローンの提供を始める方向で準備が進んでいます。
ゆうちょ銀行は4つ目のメガバンク!これまで業務には縛り有り
ゆうちょ銀行は郵政民営化でそれまでの郵便局の郵便貯金事業を引き継いで設立された銀行で、一部を除いて現在でも窓口は郵便事業や簡易保険事業と一緒に郵便局内に置かれています。
日本には民間の銀行に3大メガバンクと言われる世界的に見ても巨大な銀行があると言われますが、実はこれに負けないほど巨大な銀行がこのゆうちょ銀行で、日本には本当は4つのメガバンクがあるのです。
ただ、郵便貯金が巨額すぎて、そのまま他の銀行と同様な事業展開をしてしまうと、民業圧迫という事になるので、これまで展開できる業務には縛りがあり、思ったような事業展開はできませんでした。
ゆうちょ銀行は元々郵便局だったものが民営化した事でできた銀行です
ゆうちょ銀行は2005年に郵政民営化法の公布で2006年に設立された準備会社である株式会社ゆうちょが元になっています。
翌2007年の10月1日に商号を株式会社ゆうちょ銀行に変更して、正式に郵政公社から郵便貯金事業を引き継ぐ銀行として発足することになりました。
店舗は一部を除いて郵便事業や簡易保険事業と一緒に郵便局内に同居しており、日本中に店舗網を持っていることになります。
この法律では株式も順次売却されて、完全に民営になっていくはずでしたが、一時無能政府ができた事で見直しを行なったりしていて、遅れが出てしまいました。
しかし2015年には同時に発足した日本郵便株式会社と共に東京証券取引所に上場を果たし、一部の株式が売却されて、完全な民営化にまた一歩近づくことになりました。
3大メガバンクがありますがゆうちょ銀行は4つ目と言われています
このゆうちょ銀行は、まだ完全に民営化されたとは言えませんから、あまり表舞台に現れる事はありませんが、実際には非常に巨大な銀行です。
日本には3大メガバンクと言われる世界的に巨大な銀行が有りますが、2018年を基準にして三菱UFJ銀行の預金残高が149兆円であったのに対し、ゆうちょ銀行の貯金残高は180兆円でした。
また店舗も郵便局がありますから、みずほ銀行と同様に全都道府県にあり、他のメガバンクより充実しています。
つまり、ゆうちょ銀行というのは3大メガバンクに対して、隠れた第4のメガバンクと言えるほどの規模を持っている訳です。
これまで民業圧迫という理由で業務には縛りがあった
そういった規模の銀行なら、もっと自分たちもローンの利用などしていてもおかしくないと考える人も多いはずです。
しかし、このような巨大な銀行が突然現れたら、それまでの民間銀行の経営に大きな影響が出る事は必至です。メガバンクと言えどもかなりの影響が出たはずです。
このためこういった民業圧迫を避けなければならず、担保貸付という形以外の融資はこれまで法的に認可が必要だったりして事実上凍結されたいました。
このため、他の銀行が行っているような無担保保証人なしのカードローンのような金融商品には参入することができなかったのです。
ですからゆうちょ銀行というのは、これまで今一つマイナーな存在と考えられていたわけです。
メガバンクというのは都市銀行の中でも合併によって規模が巨大化した銀行で、現在日本には、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3つ存在し、3大メガバンクと言われています。
こういった巨大な金融機関があるという事が、日本経済の安定化の基になっており、国力の源泉とも考える事ができます。
最近迄スルガ銀行のカードローン等の個人向けローンを仲介していた!
この縛りがあったために、2019年まで、ゆうちょ銀行では個人向けの無担保ローンの提供ができませんでした。このためこれまでは自前の貸付としては全て担保が前提になったものだったのです。
そこでこれまでゆうちょ銀行ではスルガ銀行と提携して、スルガ銀行の個人向けローンの仲介業務を行っていました。ただし、縛りも2019年で終ったのでこの提携関係は解消されました。
そしてこの縛りが無くなったことで、今後ゆうちょ銀行では、個人向けの無担保ローンの提供も可能になり、徐々に普通の民間銀行の形態に近付いていく事になると思われます。
2019年までは個人向け無担保ローンは提供できなかった
このように縛りがあったために、個人向けの無担保ローンはこれまでゆうちょ銀行から提供できなかった訳です。
これは銀行としてはかなり異常な状態で、銀行も資本主義社会における企業の1つですから、利益を追求する必要があります。
ですから、本来であれば、様々な形で融資を行って利息で利益を上げるのが普通です。
そして現在の融資の主流は無担保ローンで、それが提供できないのですから、ゆうちょ銀行は利益を上げる手段を奪われた状態で運営されている事になります。
このため、少しでも金融の知識のあるゆうちょ銀行の関係者は、かなり焦りを感じていたはずです。
スルガ銀行と提携して個人向けローンの仲介を行っていた
ただし、ゆうちょ銀行ではこれまで自前でこういった無担保ローンの提供はできませんでしたが、金融商品の品揃えとして、銀行らしくない為か、スルガ銀行と提携してそのローンの仲介を行っていました。
仲介していたローンの中にはカードローンの「したく」や住宅ローン等があり、ゆうちょ銀行の窓口やホームページなどから申込むことができました。
ところがスルガ銀行に不祥事があり、仲介もしずらくなったうえに、2019年にはゆうちょ銀行でも個人向け無担保ローンの扱いができるようになることから、この関係は解消されることになりました。
2019年からは縛りがなくなった
説明しているように2019年からはこの縛りがなくなるので、ゆうちょ銀行もいよいよこういったローンの提供ができるようになります。
しかしゆうちょ銀行の方も、すぐに大規模に、この分野に参入しようとは思っていないようで、後で紹介するように、まずはかなり少額の融資から始める意向を持っているようです。
ただし、この個人向け無担保ローンはまだ提供が開始されてはいないので、現時点では、スルガ銀行の仲介も無くなり、利用できるのは担保が必要な貸付けだけとなっています。
非常に巨額の貯金残高があるので、是非それを生かすように有効な金融商品に繋げてもらいたいところです。
本文で説明しているようにゆうちょ銀行とスルガ銀行は提携関係を解消しました。
このため、郵便局で申込んで現在利用中のキャッシングや住宅ローンはどうなるのかと心配する人もいるはずです。
こういった利用中のローンと言うのは、確かにゆうちょ銀行が仲介はしたとしても、実際に融資を行ったのはスルガ銀行ですから、今後の扱いはすべてスルガ銀行が行う事になります。
ですから途中で全額返済しなければならなくなったりするようなことは有りませんので、安心してください。
ただし、近くの郵便局で行って相談するようなことはできませんから、注意が必要です。
現在提供しているゆうちょ銀行のローンとは?貯金担保の自動貸付
まず現在まだ提供されているゆうちょ銀行のローンと言うのは貯金担保自動貸付けと呼ばれるものだけになっていますが、最近までこの他にも国債を担保にするような貸付けも行われていました。
現在も残る貯金担保自動貸付けというのはゆうちょ銀行の定額貯金や定期貯金を担保にして、通常貯金からの引落時に残高不足になった場合に自動的に不足分の貸付けを行うものです。
現在はこれ以外に個人向けの貸し付けは行われていない為、事実上ゆうちょ銀行では個人向けのローンと言うのは提供されていないという事になります。
現在提供しているゆうちょ銀行の貸付けとは
このようにゆうちょ銀行の個人向け無担保ローンの提供開始は直前に迫っている筈なのですが、現在のところはまだ提供されてはいません。
現在提供されているかあるいは、直前まで提供されていた貸付けには次のようなものがあります。
- 貯金担保自動貸付け
- 財産形成貯金担保貸付け(受付終了)
- 国債等担保自動貸付け(受付終了)
このように何らかの担保が前提になっている貸付けが3種類あったのですが、現在では利用中の人はいますが、新規の受付は終了しているものが2つあるので、利用できるのは貯金担保自動貸付けだけです。
貯金担保自動貸付けとは
ではこの貯金担保自動貸付けというのはどのような貸付けなのでしょうか。
他の銀行系のキャッシングにもATMからの引出しや振込依頼による入金の他に自動融資という融資方法がある場合がありますが、ゆうちょ銀行の場合には、これに担保が必要という点で全く違うものです。
事実上ローンの提供は停止中ということ
このように現在のゆうちょ銀行の場合、多くの銀行が提供しているような個人向けローンはごく一部を除いて事実上停止中という事です。
このため、ゆうちょ銀行の貯金は国債などで運用され、様々な分野の資金に回るようになっているものと考えられます。
しかし、仮にも銀行と名乗っている訳ですから、今後は個人を含めて民間に流れる仕組みを提供していく事が必要なのではないでしょうか。
ゆうちょ銀行は現在のままではローンが無いのでなかなかマイバンクとして利用するには無理があります。
今後どのような進展が有るか分かりませんが、様々なローンが揃えば、郵便局はいたるところにあり、行員も地域に馴染んで面倒見がよいので大変良いマイバンクになってくれる筈です。
2019年中に個人向け無担保融資の開始を予定している!
このように、現在のゆうちょ銀行は金融業者としては未完成ですから、これから他の民間銀行と同様に個人向けの融資を用意して、それを利益に繋げることを考えています。
そこで、ゆうちょ銀行では2019年中にも新たな個人向け無担保ローンの提供を計画しています。ただしゆうちょ銀行のホームページにはまだその案内はありません。
現在予定されていると言われる融資内容は、50万円まで14%程度の金利で融資が行われると考えられています。ただし、融資するのはやはり口座の残高が不足した時の自動融資になると言われています。
ゆうちょ銀行も融資を行う事によって利益を出そうとしている
このようにゆうちょ銀行というのは、巨体ではありますが、民間の金融業者としては、まったくの未完成組織で、まだまだ銀行とは名ばかりの金融業者と言えます。
しかし、これだけ巨額のお金を預かっていて、金融商品が用意されていないのは、どう考えてもおかしいとしか言えません。
このため、ゆうちょ銀行は、その巨額の貯金を背景として、個人向けの融資などの提供も行うべく長い時間をかけて準備をしてきています。
本来であれば、もっと早い時期に行われてもよかったのですが、途中政権が代わったことで、民営化作業が停滞してしまったことが悔やまれて仕方がありません。
本当にあの無能政権は日本と日本国民の足を引っ張る為に作られた政権でした。日本人はあの政権で高い代償を払ったことを絶対に忘れてはいけません。2度とあのような無能政権を作ってはいけないのです。
2019年中には新たな個人向け無担保ローンの提供を開始予定
このような中でやっとゆうちょ銀行は2019年中に個人向けの無担保ローンの提供を始める事になりました。
もちろん個人向けの無担保ローンにもいろいろありますが、2012年に許可申請を出した個人向けのものは次のようなものでした。
- カードローン
- 住宅ローン
しかし、2017年にはこの申請は取り下げられ、同時に出されたのが口座貸越サービスと呼ばれるものでした。
2012年に出されたものよりもかなり小規模の融資に限られるもので、こうなると、個人向けに郵便貯金が利用されるのを防ぎたい何らかの力が働いたのではないかと勘ぐりたくなります。
しかし無担保ローンの提供が始まる訳ですから、これを突破口にして、もっと充実した金融商品の提供を始めてもらいたいと考えます。
開始が予定されているゆうちょ銀行のキャッシングの内容
まだ詳細が発表されたわけでは無いので、正確な話ではありませんが、2019年中に提供が開始される個人向け無担保ローンの仕様は次のようなものになります。
商品名 | 不明 |
---|---|
融資額 | 50万円まで |
金利(年利) | 14%程度 |
返済方式 | 不明 |
ただし、この無担保ローンは説明したように口座貸越サービスと呼ばれるもので、カードローンのようにATMから融資を引き出すというようなものではなく、民間銀行の自動融資に近いものです。
ゆうちょ銀行はこの融資で6年後には黒字を見込んでいます。
本文でもゆうちょ銀行から提供される個人向け無担保ローンの内容を示していますが、実際に提供される内容とは違いがあると思われます。
ですから実際にこういったローンの提供が始まったら、まずはどういった仕様に固まったのか確認してみてください。
本文で紹介したような自動融資だけに対応するものであった場合には、通常貯金を利用していていろいろな引落に利用しているというような人は利用を考えてみましょう。
ここで、ゆうちょ銀行では現在カードローンは提供していない事について纏めておきます。
- ゆうちょ銀行は4つ目のメガバンクと言えるほどの巨大銀行
- 個人向け無担保融資は行っていないが最近までスルガ銀行のカードローン等の仲介を行っていた
- 現在ゆうちょ銀行が提供できる貸付けは担保が必要なものだけ
- 2019年中に個人向け無担保ローンの提供の開始を予定している
ゆうちょ銀行は銀行としての歴史は短いですが、実際に金融商品が揃ってくれば世界有数の銀行になるはずです。しかも身近に店舗も有るので、これから利用する人にもお勧めと言えるでしょう。