カードキャッシングは金利で選ぶ?お得さの他使い勝手も考えるべき!
キャッシングはそれぞれ適用になる金利が決められ、それによって利息が計算されます。キャッシングというのは他のローンよりも金利が高めですから、注意しながら利用する必要があります。
利息は同じ金額で同じ金利が適用になっても利用方法によって違ってくる可能性があるので、お得さを考える場合には金利ではなく利息で考える必要があり、その為に自分の使い方を明確にしなければなりません。
キャッシングではお得さも重要ですが、長期間利用が続く可能性が有る為、使い勝手もまた重要な要素になり、キャッシング選びではお得さと使い勝手の兼合いで決める事が必要になります。
キャッシングにはそれぞれ金利が決まっている!利息と金利の関係とは
金融業者は慈善事業でお金を貸しているわけでは無くて、事業としてお金を貸して利益をあげています。
これは借りたお金を返済する際に支払ってもらう利息が基になっていて、この利息は金利などから計算されます。
キャッシングの場合、利用目的が限定されない事から、他の目的別ローンなどに比べて、高めの金利が設定されており、金融業者としては利益が上げやすいローンの1つと言えるでしょう。
利息と金利を混同して考えている人がいますが、利息は借入残高と金利、借入期間から計算されるもので、決してこの2つは同じものではないので注意してください。
金融業者が利益を出す仕掛けとは
金融業者は資本主義社会における企業ですから、利益をあげるために業務を行っています。決して慈善事業でお金を貸しているわけではありません。
金融業者が利益をあげる仕掛けは、銀行の場合、まず預金者から金利を提示してお金を預かります。預かったお金はいずれ提示した金利を基に計算した利息を払って返さなければなりません。
次に借りたお金をお金を必要としている企業や個人にやはり金利を提示して融資をします。この融資したお金はいずれ提示した金利を基に計算した利息を付けて返してもらいます。
この預金者に支払う利息と融資の利用者に払ってもらう利息の差額が、銀行の利益という事になる訳です。
ですから預金者に提示した金利よりも、融資の利用者に提示する金利の方を高くして、利息の差を作る訳です。
また消費者金融の場合には、預金を取り扱う事はありませんから、融資の利用者に貸すお金というのは、銀行から借りたお金という事になります。
当然銀行からお金を借りたら返済時に利息を付けなければならず、消費者金融の利益というのは、融資の利用者から払ってもらう利息と、銀行に払う利息の差分という事になります。
ですから、やはり銀行の提示する金利よりも融資の利用者に提示する金利の方が高くなるわけです。
ただし、あまり融資する金利を高くしてしまうと、利用者は別の金融機関に行ってしまうので、どういった金利をつけるか金融業者にとっては悩むところでしょう。
キャッシングの金利は他のローンよりも高めの設定
ではキャッシングの金利は高いのでしょうか低いのでしょうか。ローンには様々な分類方法がありますが、一つには利用目的別の分類方法があり、それぞれ金利に傾向があります。
利用目的別の分類は次のようになります。
ローン | 金利 |
---|---|
目的別ローン | 低め |
フリーローン | 高め |
目的別ローンというのは、例えば住宅ローンや自動車ローン、教育ローンのように、借りたお金の使い道が決まっているローンで、金利は通常低金利です。
フリーローンと言うのは原則として借りたお金の利用目的が限定されていないローンで金利は高めの設定になります。
キャッシングの場合は、通常事業目的以外はどんなことにも利用できますから、この分類からするとフリーローンという事になり、金利はローンの中では高めに設定されます。
利息はどのように計算されるのか
では、金利を基に計算されるという利息は、実際にはどのように計算されるのでしょうか。
利用者の中には利息と金利の理解ができておらず、何となく同じようなものだと思ってしまっている人もいますが、この機会によく覚えておきましょう。利息と金利には次のような関係があります。
つまり利息は金利を基に計算されるとは言いましたが、決して金利だけではなく借入残高や借入期間にも大きく左右される事になるわけです。
本文で説明した通り、金利はフリーローンのキャッシングよりも目的別ローンのほうが有利な設定になります。
ですからお金を借りたいと思った時には、安易にキャッシングを選ぶのではなくて、目的によっては目的別ローンが利用できる可能性があるので、そちらの利用も考えてみましょう。
利息は金利が同じでも使い方で違ってくる!お得さは利息で考えるべき
このように利息と金利は違う概念ですから、同じ金利のキャッシングで同じ金額を借りても、返済の仕方によって利息が違ってくることもあり得ます。
このため、ローンをお得さで選ぶという場合、金利だけを見て判断してもお得になる保証はありません。実際にかかる費用は利息なのですから、お得さを考えるのであれば利息で考えるべきでしょう。
ですから、お得さを重視する場合には、まず自分がキャッシングをどのように利用するのかを明確にするべきです。それが分らなければお得さを議論しても、あまり意味のある議論にはならないでしょう。
借入額と金利が同じでも利息は違う事がある
利息と金利の関係が分かったと思いますが、要するに利息と金利というのは別の概念で、同じ金利で同じだけお金を借りたとしても、返済の方法が違えば、キャッシングによって利息が変わってくる事になります。
例えば単純に10万円を年利10%で借りたとして、7日で返済する場合と、30日で返済する場合の利息を比較してみましょう。
- 7日で返済する場合
利息 = 10万円 × 0.10 × 7/365 ≒ 191円
- 30日で返済する場合
利息 = 10万円 × 0.10 × 30/365 ≒ 821円
つまり同じ金利で同じ金額を借りたのに利息は大きく違っている訳です。
実際の場合には、返済はもっと長期に渡り、返済も月々の返済に加えて随時返済を使ったりするので、計算は複雑になりますが、ちょっと返済方法を変えただけでも利息の金額は影響を受ける訳です。
お得さを考える場合には金利ではなく利息で考えるべき
このように金利が同じでも利息が違う訳ですから、キャッシングがお得なのかどうかを判断する場合は、金利の比較ではあまり意味を持ちません。
お得さを判断するには、やはり、いくら余分にかかるのかを比べる事が必要ですから、金利ではなくて利息で比較してみる事が大変重要になります。
そうは言ってもなかなか自分で利息の計算をするのは難しいという人も多いかもしれません。
しかし、金融業者のキャッシングのWEBページには返済シミュレーション機能が設置されているので、これを利用すれば、利息を計算でき、金利ではなく利息で比較できるようになります。
自分がどのように利用するのかがわからなければ利息も分からない
ただし、利息を計算するには、自分がキャッシングをどのように利用するのかが分らなければ、正確な計算はできません。
例えば幾らのお金を借りて月々返済して行くのか、あるいは月々の返済に加えて、ボーナス月は随時返済で余分に返済するのかといったことが分らなければ、利息の計算はできません。
そういった返済をどのようにしていくのか、借入前に返済計画にしておけば、どのキャッシングあるいはローンを利用するのがもっともお得なのかという事が正確に分かる事になります。
ですから、キャッシングにしろ別のローンにしろお金を借りようという場合には、まずは返済計画を練るようにしましょう。
本文では、利息は借入期間によっても大きく違ってくると説明していますが、それなら借入期間を短くしてしまえば良いと考える人もいるかもしれません。
しかし借入期間を短くするには、1回1回の返済額を増やさなければなりません。
それでも返済していけるのであれば、問題はありませんが、場合によっては、自分の返済能力では返済できなくなってしまう可能性も無いとは言えません。
このためいくらお得であっても返済できなくなるような借り方をしてはいけません。
キャッシングはお得さで選べば良いのか?使い勝手も大変重要!
ではキャッシングというのはお得であればよいのでしょうか。
キャッシングは借りたり返したりを繰り返せる為、利用期間は非常に長く、その間何度も借入れや返済を行う事になります。
ですからこのように長く何度も利用するために、キャッシングというのは便利に利用できなければ、面倒に感じるようになってしまうでしょう。
このためキャッシングではこの便利さも大変重要な選択基準になります。
そこでキャッシングを選ぶ場合は、お得さだけではなく、この便利さも含めて、双方の兼合いを考える事が必要になる訳です。
キャッシングは長く利用する可能性がある
お得さを追求するだけなら、説明したように利息を計算して判断すれば良いのですが、ここで問題になるのがキャッシングの特徴です。
キャッシングと他のローンは別の切り口で分類すると次のようになります。
ローンの種類 | 借入れ回数 |
---|---|
キャッシング(カードローン) | 利用限度額内であれば借入れ回数は無制限 |
その他のローン | 1回のみ |
つまりこの分類は借入れ回数で分類したものです。これまでの一般的なローンと言うのは、最初に1回だけ借りて、あとは契約通り返済していくというもので、これを証書貸付と言っています。
これに対してカードローンは利用限度額以内であれば、何度でも借入れと返済を繰り返すことができるようになっています。
こういった特徴を持つため、カードローンというのは非常に長期に渡って利用する可能性のあるローンなのです。
長く使うためには便利に利用できることが重要
他のローンでは借入れは1回きりですから、利用が面倒であっても、お得さの方を優先すると考えるのが普通でしょう。
しかし何度も何度も利用するという場合には、利用が面倒だとイライラしてしまう事も出てくるはずです。
例えば利用できるATMが隣駅まで行かなければ無いとしたら、面倒で仕方がないはずです。
このため、こういった長期間何度も利用するようなローンの場合にはお得さの他に便利さという視点も大変重要な意味を持ってくることになります。
お得さと使い勝手の兼合いを考える必要がある
ではお得さと便利さをどのように考えればよいのかという事になりますが、どちらを優先するのかについては自分の考え方次第です。
例えば自分はできるだけお得なものを探しており、利用場所が多少駅から遠くても構わないというのであれば、お得さ重視で構いません。
これに対して、ちょっと金利が高かったとしても駅或は自宅や職場の近くで利用したいというのであれば、便利さ重視で選べば良いでしょう。
本文では便利さもキャッシング選びに大切なことだと説明していますが、便利というのは、使い過ぎに繋がる事があるので注意が必要です。
使い過ぎれば返済額も高額化する可能性があり、下手をすると返済できなくなることも出てきます。
ですから、借りようと考えた時にはまず借りずに済ませる事を考えましょう。借りなければ返済という負担を背負う必要も無いのです。
お得さは利息だけ考えていても駄目!利用する際の手数料も考慮すべき
またお得さを重視する場合には、利息以外に掛かってくる費用についても考慮しなければなりません。これらにはATMの利用手数料や、振込で返済する場合には振込手数料などが考えられます。
これらの各種手数料は、上手に利用すれば、払わずに利用できるものですから、お得さを考える場合には、使い方もよく検討することが必要になるでしょう。
手数料など大したことではないと考える人もいますが、使い方次第で利息よりも高くなってしまう事も有るので、無視するのではなて、予め考えておくようにしてください。
お得さを考える場合には利息以外の費用も考慮する必要がある
ここまでお得さを考える要素として金利を基に計算されることになる利息だけを考えてきました。確かに純粋にローンだけを考えるのであれば、それで構わない訳です。
しかし現実には、このローンを利用する際に、さらに余分な費用が掛かる可能性があり、実態に即したお得さを判断するならそれも考えなければなりません。
例えば田舎に暮らしていて最寄りのATMに行くのに交通費が掛かったとしたら、それはキャッシング関連で掛かってくる費用となり、お得さを考える場合には考慮すべきでしょう。
各種手数料がなるべくい掛からないようにすることが重要
そういった交通費はそう掛るものではないかもしれませんが、誰でも可能性があるものとして考えられるのが、各種手数料です。
もっとも分かりやすいものとしてATMの利用手数料があります。
ATMは時間内なら無料で利用できるという人もいますが、ATMというのは金融業者間で提携関係を結んでおり、相互にそれぞれの利用者が利用できるようになっているのが普通です。
この提携関係では相互にATMの利用を無料にしていたり、無料ではなくても金融業者側が手数料を負担して、利用者的には無料だったりするものがありますが、手数料を利用者が負担するものもあります。
もう一つ同じATMの話で、返済時にもATMを利用する場合、やはり、提携先によって利用手数料がかかる事があります。
また、返済に銀行振込を利用する場合には、振込手数料がかかる事になるので、これにも注意が必要でしょう。
手数料が利息よりも高額になることも有るから無視すべきでない
手数料などというものは高々110円程度のものだろうと言って、あまり気にしない人もいるのですが、計算して見れば分かりますが、借り方次第ではこの手数料が利息よりも高額になるのです。
確かに利用手数料は微々たる金額かもしれません。しかし、いくら低額でも、利息よりも高いというような話になってしまうと、ちょっと頭をひねってしまうのではないでしょうか。
そもそもお得さを重視すると言ってなるべく利息が低くなるキャッシングを探し、利用方法を工夫したとしても、利用手数料は無視していたのでは、そもそもお得さを追求したって無意味です。
お得さを重視するのであれば、払う必要のないお金はすべて排除できるように考えるべきでしょう。
本文では借りることを前提に話を進めていますが、お得さを考えるのであれば、利息の支払いなど一切ない、借入れしないという方法も考えてみましょう。
もしお金が必要というのであれば、貯蓄をすれば、借りずに済ませられえますし、逆に利息をつけてもらう事もできます。
急ぎでなければ、そういった方法も考えてみましょう。
ここで、カードキャッシングを金利で選ぶかどうかについて纏めておきます。
- キャッシングにはそれぞれ金利が決まっていてそれを基に利息が計算される
- 利息は金利が同じでも違ってくる可能性がありお得さは金利ではなく利息で考えるべき
- キャッシングではお得さと同時に便利さも重視する必要がある
- 実際にはお得さは利息だけではなく利用時にかかる手数料なども考慮しなければならない
金利は変動することがあり、当初考えていたよりも高くなる可能性も有るので、定期的に適用になる金利は確認をするようにして下さい。