住宅ローンはキャッシングを解約した後申込む!返済能力の評価に影響
住宅ローンと言うのは通常個人が利用する最高額のローンで、返済も非常に長期に渡りますから、その間返済できるかどうか、審査も大変複雑で様々な事について確認や評価が行われることになります。
この中にはキャッシングの利用の有無についても含まれており、キャッシングを利用している場合、返済能力に評価が下る為、住宅ローンの申込みの前に完済させて解約してしまう事が重要です。
キャッシングがどうしても必要という場合には、一度解約して住宅ローンを契約した後であれば、住宅ローン利用者向けの金利が有利なキャッシングが用意されている場合も有るので、そちらを利用しましょう。
住宅ローンの審査基準は複雑!キャッシングの利用の有無も関係する
住宅ローンは1000万円単位の高額融資を利用する事になるので、殆どの人にとっては人生で最高額のローンになるはずです。このため返済期間も非常に長期に渡ることになります。
ですから金融機関の方もその長い期間にわたって返済が続けられるかどうかを見極める為、審査はキャッシングのような少額融資のものと違い、多くの要因を考えなければならず、大変複雑になります。
この多くの要因の中には、キャッシングを利用しているかどうかというような点についても評価の対象になっており、この意味でキャッシングの利用が住宅ローンの審査に影響することになる訳です。
住宅ローンの借入れは非常に高額で返済も長期になる
最近では一生賃貸物件に住んだ方が良いと考える人もいて、必ずしも皆が借りるわけでは無いかもしれませんが、持ち家をしたいと考える人の大部分は自己資金だけでは足りませんから住宅ローンを利用します。
この住宅ローンと言うのは1000万円単位での融資を利用する事になるので、個人としては非常に高額のローンと言う事になり、商売でもしていない限り生涯でもっとも高額のローンになるはずです。
このように高額のローンですから、返済では月々かなり高額の返済をしたとしても返済期間は、20年とか30年、35年というように、相当な長期間になってしまう事になります。
金融機関の審査基準は大変複雑
このため、この住宅ローンを融資する場合、そういった他のローンから見て大変長期間の返済を前提にしなければなりませんから、その間返済が可能なのかどうか審査をするのも非常に困難な作業になります。
住宅ローンを扱う金融機関は、現在の年収からこの長期間の返済が可能かどうかを判断するための数式を用意しています。
ただし、この数式には年収だけではなく、様々な状況を考慮するためのパラメーターが多数含まれており、それらすべてを考えれば、大変複雑な考慮が必要という事になります。
例えば年収が非常に高額でも、様々なパラメーターで日頃か掛っている費用を考慮すると住宅ローンで返済に回せるお金が無くなってしまうと判断されれば、審査は否決になってしまいます。
キャッシングの利用の有無も評価に関係する
そして、このパラメーターの中にはキャッシングに関するものも含まれており、キャッシングの利用状況も住宅ローンの審査の可否に影響することになるのです。
もちろん年収が非常に高額で、パラメーターによる影響が相対的に小さくなっていれば審査に通過できる可能性が高いですが、年収がそれほどなければ、大きく作用してしまうのは間違いありません。
そこでこういった影響を少なくするためにキャッシングを利用中の人はどうすれば良いのかについて説明していく事にしましょう。
住宅ローンは本文でも説明していますが、大変長期間返済していく事になります。このため高額の年収が有ってもすでに高齢になっている人は借りるのは非常に難しいでしょう。
このため、他のローンでは返済能力だけしか判断材料にしなかったとしても、住宅ローンの審査では申込者の年齢も大きな判断材料になり、年収がちょっと少なくても若さがあったほうが評価は高くなります。
キャッシングは完済しても契約は継続!返済能力を割くことになる
キャッシングというのは現在ではカードローンの利用者が多いですから、借入れは1度ではなくて何度も借りたり返したりを繰り返すことができます。通常使う分にはその度に申込まなくて済むので大変便利です。
キャッシングは、こういった形式のローンですから1度借り入れして完済させたとしても、その時点で契約が終了するわけでは無くて、契約はそのまま継続し、次の借入れができる訳です。
このため住宅ローンの審査では、借入れしているかどうかではなく、キャッシングの契約の有無で利用中かどうかが判断されます。
このため、契約が有れば、キャッシングの返済があるということになり、返済能力の評価が割かれることになってしまいます。
キャッシングは借りたり返したりを繰り返せることが特徴
そこでキャッシングを考えてみましょう。従来のローンと言うのは1度借りたら後は返済していくだけで、完済してしまえば契約は完了という事になります。
しかしキャッシングというのはそういった点から考えれば、まったく新しい概念で提供されており、利用上限額は決まっていますが、その枠内であれば借りたり返したりを続ける事ができます。
つまり、利用方法によっては幾らでも借入れすることができるというもので、必要な時に改めて申し込みをして契約を交わさなくても融資の利用ができます。
利用者にとっては手間が省けて、非常に使いやすいローンと言う事ができるでしょう。
1度完済させても契約は継続している
こういった他のローンには無い特徴がある為、契約についても他のローンとは全く違う事に注意が必要です。
利用者的に言えば融資を利用して返済してしまえば、その借り入れについての取引は終わりのように見えます。
しかし金融業者的に見れば、それは契約に基づいた1度の取引であって、借りたお金が完済されてもやはり利用中という事になります。
つまり完済させたとしてもすぐにまた借入れが可能なように契約は継続しているという事になる訳です。
住宅ローンの審査ではキャッシングが返済能力の評価を割くことになる
そこで住宅ローンについて考えてみましょう。住宅ローンではキャッシングの利用もパラメーターの1つになると説明しました。
要するにキャッシング返済が有ればその分、住宅ローンの方の返済に影響すると考えられる訳です。
利用者的に言えばキャッシングの利用を一時的にやめて、完済させた状態にしていれば返済は発生しないので、不利になる判断は無いだろうと考えます。
ところが先程説明したように金融機関は完済させたかどうかは関係なくキャッシングは利用中という事になります。
確かに、いつ新たな借入れをして返済が発生するのか分からない状態なのですから、この場合業者側の方が合理的な考え方だと思います。
このため完済させているかは関係なく住宅ローンの審査ではキャッシングの契約が残っていれば、返済能力の評価としてその分住宅ローン側の返済能力としては割かれてしまうと判断されます。
キャッシングを利用している人は時として返済が滞ってしまう事があります。すぐに入金すれが良いですが、ある程度この状態が続いてしまうと信用情報に記載が載り、信用が崩壊してしまいます。
そうなるとキャッシングだけではなく住宅ローンの借り入れなどにも影響が出て、融資の利用が難しくなり、人生そのものに影響する可能性も有ります。
ですからキャッシングの利用には十分注意しなければなりません。
住宅ローンの申込みの前にキャッシングは完済させ解約しておこう!
住宅ローンと言うのは説明したように大変高額のローンで、その分人生においても大変重要なローンと言う事が言えます。
ですから審査通過の障害になると分かっているものは審査前に取り除いてしまう事が重要です。
そこでキャッシングを利用していて、借入中という場合は、まずその借入中のお金を完済させてしまって下さい。完済させなければ身動きが取れません。
ただし、先程説明したように完済しただけでは、先程説明したように契約は継続しますから、完済した時点で契約を解除してしまいましょう。解除すれば住宅ローンの審査での返済能力の評価に影響は出ません。
住宅ローンは大変重要!障害になるものは事前に取り除くべき
住宅の購入というのは人生でも最大の買い物という事ができ、大変重要な筈です。ですから住宅ローンの審査に通過できるかどうかは、非常に大きな意味を持つことになります。
このため、その審査の通過に障害になるものについては事前に徹底的に排除し少しでも有利な状況にしておくことが、重要になります。
通常審査の内容ははっきりは分かりませんから、手を打ちようにも限界があるのですが、ここで説明しているキャッシングについては影響があることが分かっているのです。
分っているのであれば、申込みの前にそれを取り除いて、その部分だけでも影響を排除しておくべきでしょう。
キャッシングはまず完済させてしまおう
そこでキャッシングを利用していて借り入れを返済中という状況を考えてみましょう。
この場合返済中ですから、手を打とうとしても身動きが取れません。
そこで身動きができる状態にするために、なるべく早く返済中の借入れについて完済してしまいましょう。
キャッシングには月々の約定返済のほかに何時でも幾らでも返済が可能な随時返済というものが用意されています。それを利用すれば残額すべてをすぐに返済できます。
ただし残額すべてを返済する場合には、そこまでの利息も支払う必要があるので、金融業者に連絡していくら返済すれば良いのか確認してください。
もしそれだけのお金が無いという場合には、住宅ローンの申込みを完済できるまで待つしか方法は無いでしょう。
住宅ローンの申込みの前にキャッシングの契約を解約するとよい
先程も説明したようにキャッシングの場合は完済させたとしても契約は継続することになりますから、それでは対策として不十分という事になります。
そうすれば、住宅ローンを申し込んだとしても、審査ではキャッシングの利用中という事にならないので、この分の影響は審査から排除されることになります。
これだけで審査に通過できるかどうかは分かりませんが、その分有利にはなるはずなので、キャッシングを利用している人は必ず実行しておきましょう。
キャッシングは非常に便利な生活ツールになり得ますが、返済があるので、借り過ぎてしまうと生活を圧迫するようにもなるものです。
ですからいくら便利であっても、借りずに済ませられればそのほうが良い訳です。そこで借りようと思った時にはまずは借りずに済ませる方法が無いかどうかよく考えるようにしてください。
キャッシングは住宅ローン契約後に申込もう!有利になる可能性有り
もし住宅ローンを契約した後もキャッシングを利用したいという場合、まずはキャッシングの契約を解除して、住宅ローンの契約後に、改めてキャッシングの申込みを行うようにしましょう。
この場合住宅ローンを利用している金融機関と同じところでキャッシングを利用すれば、金利的な優遇がある場合があります。つまり改めて申込んだ方がお得にキャッシングが利用できる訳です。
ただし、こういった優遇があるキャッシングを用意しているのは一部の金融機関だけです。
このため、そういう有利なキャッシングを利用したいという場合には、事前にそういったキャッシングがあるかどうか調べておきましょう。
キャッシングの利用もしたい場合は住宅ローン契約後に申込もう
それでも利用者の中には自分はキャッシングを便利に利用しているので住宅ローンを契約しても利用を続けたいという人もいるかもしれません。
そういった場合は、住宅ローンの申込みの前に、やはりキャッシングは一度解約して、住宅ローンの審査への影響を無くし、住宅ローンの契約後、再度申込みをすることを考えましょう。
つまり流れとしては次のようになります。
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こうすれば住宅ローンの申込みに問題はありませんし、キャッシングの利用も続けることができるようになるわけです。
住宅ローンと同じ金融機関で申込むと金利が有利になる可能性
この新たなキャッシングを選ぶ場合には、住宅ローンを利用した金融機関のものの利用を考えてみましょう。
また住宅ローンの利用者向けに別のキャッシングを用意して一般向けのキャッシングよりも低金利で提供している場合も有ります。
つまり、住宅ローン利用者は有利な条件でキャッシングが利用できるという訳です。
住宅ローンを選ぶ段階で調べておこう
そこでキャッシングの利用を前提にしている人の場合、住宅ローンを選ぶ段階で注意しておきたいのが、その金融機関がどういったキャッシングを提供しているのか確認して下さい。
もし住宅ローン利用者に対して、何らかの優遇措置があるのであれば、そこの住宅ローンを利用候補に挙げておきましょう。
もちろん幾つか候補を挙げて、その中から更に厳選することになりますが、後々のことまで考えて、どうすれば有利になるのかを検討するようにしてください。
人生においては節目節目で大きなお金がかかるもので、それに合わせて例えば住宅ローンといった目的別ローンが用意されています。
ですから社会に出た時に人生設計をして、いつ頃どういったローンの借入れが必要になるというような事を検討してみましょう。
そういったことが分かっていれば、その時点でキャッシングの利用の可否を考える事ができますし、その他にもどういったことが必要になるのか検討できるでしょう。
もちろん計画通りに進むとは限りませんが、計画も無しに漫然と生活するよりも、人生設計をして節目となる目的を持てば生活の目標にもできるでしょう。
ここで住宅ローンとキャッシングの関係について纏めておきます。
- 住宅ローンの審査ではキャッシングの利用の有無も評価の対象になる
- キャッシングは完済させていても契約は継続するので審査では返済能力を割くことになる
- 住宅ローンの申込み前にキャッシングは完済させ契約は解除しておくべき
- キャッシングが必要であれば住宅ローンの契約後に再度申込めばよい
住宅ローンは様々な理由で否決になる可能性があります。そうなった時でも財形融資等が利用できる可能性が残っているので、諦めずいろいろと調べてみてください。