キャッシングは一括返済も可能!随時返済の一環だが利息計算に要注意
キャッシングの返済は通常約定返済を利用して月々行いますが、もう一つ何時でも幾らでも返済が可能な随時返済というものが利用できることになっていて、通常よりも余分な返済が可能になっています。
この随時返済では返済の途中で元金を減らしてしまう事ができますから、その後に続く約定返済では減った元金を基にして利息が計算されるために、利息が少額になってお得な返済にすることができます。
また随時返済を利用すれば借入残高全てを一括返済することも可能になりますが、この場合にはそこで完済と言う事になるので、そこまでの利息分を事前に確認して、この分も含めて返済する必要があります。
キャッシングの返済は月々行うが何時でも返済できる方法もある!
キャッシングというのはお金を借りて、後々生活に支障が出ない程度の少額づつに分割して返済していくというのが、普通の使い方で、安定した収入が有れば、返済しやすい方法という事ができるでしょう。
しかし多くのキャッシングには、この月々返済していく約定返済の他に、何時でも幾らでも返済できる随時返済という方法が用意されているのが普通です。
またごく少数ですが、約定返済が無く随時返済だけになっているキャッシングも有ります。収入に安定性の無い人の場合には、こういったキャッシングの方が返済しやすいと考える事もできます。
キャッシングの返済は月々行っていくのが普通
キャッシングは決められた方法によって返済していく事になりますが、通常は借りたお金を、自分の生活に支障が出ない程度のお金に分割して月々返済していきます。
この分割して支払う金額はキャッシングそれぞれで決まっている返済方式によって計算されますが、この分割して返済する方法を約定返済と言います。
キャッシングの利用者はこの約定返済を完済するまで続けるという返済を行うのが普通で、この方法がローンの返済ではもっとも負担の少ない返済という事ができるでしょう。
また安定した収入が入ってくる会社員の場合には、借入残高が大きく増えなければ返済は月々一定額ですから、大変返済しやすい方法と言えるでしょう。
キャッシングの返済には随時返済というもう一つの方法がある
しかし、殆どのキャッシングにはこの約定返済のほかにももう1つ返済の方法が用意されており、この方法を随時返済と言って、何時でも幾らでも返済できます。
例えば会社員で言えば月々の給料とは別に賞与が入りますから、これを使って随時返済すれば、その分借入残高を減らすことができ、完済までの期間を短縮することができます。
また自営業者のように収入が会社員程安定していないような場合も、収入が多かった時に随時返済で返済することが可能になります。
キャッシングによっては随時返済だけというものも有る
キャッシングには様々なものがあり、返済の考え方が大変特徴的なものも有ります。
説明しているようにキャッシングの返済は約定返済によって行うというのが普通ですが、キャッシングの中にはこの約定返済による返済方法を提供していないものも有ります。
その場合返済方法としては随時返済だけという事になるのですが、例えば、年収はそこそこ安定してあるのだが、月々安定して入ってくるという訳ではないというような自営業者には向いた返済方法です。
要するに期限内であれば何時返済してもよくて、お金ができた時に返済するようにできるわけです。
もちろんそんなキャッシングは非常に少ないですから、そういったキャッシングを利用したいという場合には、時間をかけて探す必要があるでしょう。
本文でも約定返済の返済額は返済方式で決められるという点について触れていますが、具体的には、現在のキャッシングでは残高スライド方式という返済方式が使われています。
この方式は借入残高を何段階かに区切ってそれぞれ返済額を決めていて、返済する場合には元金の返済分と利息分の合計がその返済額になるようになっています。
当然ですが借入残高が高額化すると返済額も高額になるので注意しなければなりません。
随時返済を利用すればお得?利息の節約が可能になる!
キャッシングというのは借金ですから、他のローンと同じよう返済する時には利息を支払う必要があります。このため約定返済する場合、その都度利息分も含めて返済している訳です。
しかし随時返済の場合には、基本的にはその時点の借入残高を返済することになります。このためその分借入残高が減りますから、次回の約定返済時には減った時点から利息も減る事になり有利な利用ができます。
例えば会社員のように賞与が有れば、その時点で借入残高を減らしてしまったり、自営業者でも臨時の収入が有ればやはりその時点で借入残高を減らすことを考えるようにしましょう。
キャッシングの返済時には利息を支払う必要がある
キャッシングというのは借り入れが少額ですから、あまり意識しないかもしれませんが、借金ですから当然利息を支払わなければなりません。
利息というのはよく金利と混同して憶えている人がいますが、実際には次のように計算されます。
つまり利息は金利だけではなくて借入れた金額や借入期間にも大きく依存する訳です。
ローンを利用する場合にはよく金利に注意しろと言われますが、実際には利息が少なくなるような借り方に注意する必要があるのであって、金利だけではなく借入れるお金や借入期間も注意しなければなりません。
随時返済を利用すればお得に返済できる?
そこで随時返済を考えてみましょう。先程随時返済をすれば、返済期間を短くできると説明しましたが、良いことはそれだけではありません。
随時返済を行えばその分借入残高を少額にすることができますから、次の約定返済での利息の計算では随時返済した日以降の分は少額になった借入残高で利息が計算されます。
したがってその分利息は減りますし、借入残高が減るので返済期間も短縮できますから支払う利息を減らすことができます。
ですから随時返済が利用できれば大変お得に返済ができるという訳です。
臨時の収入が有れば随時返済を利用すべき
ですから、随時返済を利用する人と言うのはあまり多くはないのですが、できれば随時返済は上手に利用したほうが、ずっとお得にキャッシングの利用が可能になる訳です。
そこで現在キャッシングを利用して随時返済のことなどあまり考えたことが無いという人は、余分に収入が入った時は遊ぶことばかり考えず、キャッシングを返済することも考えるようにしましょう。
そんなに余分に大きな収入は無いという人も、随時返済で大きく返す必要はありません。できる範囲で例えば1万円でも借入残高が減れば、その分利息は減るのです。考え方を改めて返済を考えてみてください。
本文ではお得さを利息によって説明していますが、キャッシングの場合お得さは利息だけでは判断できません。
例えば融資を引き出す場合、提携ATMを利用すると利用手数料が掛かる場合があります。実は借り方によっては利息よりもこの利用手数料の方が高額になることも有るので要注意です。
また返済を銀行振込で行うと振込手数料が掛かってしまう事になるので、この場合もやはり損失につながってしまいます。
よく考えて本来支払う必要のないお金は排除してください。
随時返済で一括返済をする場合には利息計算に要注意!
この随時返済を利用すれば、残っている借入残高を一括返済してしまう事も可能です。一括返済してしまえば完済という事になるので、以降約定返済を行う必要がなくなって負担を減らすことができます。
随時返済で一括返済をする場合、一部分だけを返済するのとの違いは、一部分だけの場合は以降の約定返済で利息を支払いますが、一括返済する場合にはその時点までの利息の支払いが必要になるという事です。
このため、一括返済で完済させることを考える場合には、業者側に問い合わせて、利息分の金額を確認し、借入残高に利息分を合計して返済してしまうようにして下さい。
随時返済では借入残高を一括返済することも可能
この随時返済は何時でも幾らでも返済できますから、借入残高の一部だけではなくて全額を一括返済するという事も可能になっています。
一括返済してしまえば、その時点で完済という事になりますから、以降に予定していた約定返済の必要はなくなり、毎月返済する負担から解放されることになります。
クレジットカードのキャッシングの場合は随時返済という形ではなくて月々の返済と、この一括返済が用意されているものも少なくありません。
キャッシングの返済を行っている場合で、大きな臨時収入が入ったというような場合には、常にこの一括返済が行えないかどうか、検討してみると良いでしょう。
随時返済で一部を返済する場合と一括返済する場合の違い
ただし、随時返済で借入残高の一部を返済する場合と一括返済してしまう場合には、注意しなければならない違いがあります。
随時返済を使って一部だけを返済す場合には、利息は残る約定返済で支払われますから、随時返済では利息分を考える必要はありません。
しかし一括返済で借入残高をすべて返済してしまう場合には、それ以降は約定返済が無くなりますから、その時点までの利息も一緒に支払わなければなりません。
そうしないで借入残高だけを返しても、その時点までの利息の支払いが行われませんから、利息分だけ残る事になり、完済とはならず、次の約定返済日にその分の支払いが必要になります。
つまり一括返済する場合には通常の随時返済とは違い、利息分の支払いも考えておかなければならない訳です。
一括返済する場合には事前に利息分を問い合わせる必要がある
そこで一括返済する場合に必要になるのが、返済日までの利息分の確認です。
そのために多くのキャッシングの場合は、金融業者に事前に問い合わせを行ない、一括返済する日時を言って、そこまでの利息分を計算してもらい、一括返済は幾らになるのか確認することが必要になります。
金額を確認したうえで、指定した日に一括返済すれば、利息分が残ることは無くなり、完済させることができる訳です。
先程随時返済のところで、随時返済をすると利息が減ってお得になると説明しましたが、一括返済してしまえば、その時点以降は利息はかからないので、更にお得に返済することができるという事になります。
キャッシングによって違いますが、約定返済は自動引落の他ATMから行えるようになっているのが普通です。
しかし随時返済では自動引落はできずATMからの入金という事になります。
しかし提携ATMの中には、随時返済の利用ができないとか、随時返済ができても一括返済はできないとかATMに利用制限があることも有ります。
ATMで返済する場合には、こういった点についても確認しておくようにしましょう。
無理な一括返済はすべきでない!約定返済と随時返済を組合わせよう
このように随時返済を利用して一括返済してしまえば利息はその時点までとなるのでお得な為、無理して一括返済しようとする場合がありますが、無理をするとそれが元で新たな借入れにつながる事も出てきます。
ですから、返済は約定返済と随時返済を組み合わせて、自分の返済能力を超えずかつできるだけ有利に行えるように考える事が大変重要です。
そこで、これからキャッシングを利用してお金を借りる事を考えている場合には、予めこの2つをどのように利用して返済していくのかをよく考えて返済計画として纏めておくようにしましょう。
無理して一括返済するとそれが新たな借入れに繋がる事も有る
一括返済はこのようにそれだけを見ればずっと約定返済を続けていくよりも、お得な返済になります。
このため、そんなにお得になるのであれば、多少無理をしてでも一括返済してしまおうと考える人もいるはずです。
しかし、確かにその借り入れの返済についてはお得になりますが、無理に返済したことによって、生活に支障が出てしまう可能性も無いとは言えません。
場合によってはそれが原因で新たな借り入れが必要になる場合も有り、そうなってしまうと、また約定返済を続けていかなければならない事になるので、差し引き一括返済が損になる可能性も無いとは言えません。
返済は約定返済と随時返済を組み合わせて無理なく行うようにしよう
ですから、そういった新たな借入れにつながらず、お得に返済していく事を考えると、無理して一括返済するのではなくて、約定返済の中に可能な範囲で随時返済を組み込んでいく事を考えた方が良いでしょう。
お金を借りて返済するというのは、賭けをしては駄目です。絶対に返済できるという確信がある方法を考える事が必要です。
その後の生活に支障が出ないと確信できた時だけ一括返済を利用するようにしましょう。
借り入れの前にどのように返済していくのか返済計画を立ててみよう
そこでキャッシングを利用する際に是非行なっておきたいのが返済計画を立てる事です。
返済計画では約定返済を続けていくだけではなくて、賞与の支給月などを考慮して随時返済を組み込んでみましょう。
もちろん月々の支出などを考慮して、随時返済が生活の支障にならないかをよく計算したうえで組み込む必要があります。
借入後は、この返済計画に沿って、返済していけば、随時返済の使い時も分かります。
もちろん臨時の収入見込みが高額の場合には、一括返済を組み込んでも構いませんが、その場合には、以降の生活設計もして、十分生活できることを確認してください。
また借入後は状況に沿って返済計画を見直し、随時返済が難しい場合には外してしまうというような柔軟な対応も必要です。
キャッシングの返済では随時返済だけではなく約定返済が自分の返済能力で可能なのかを検証しておくことも重要です。
そのためにはまず自分の返済能力を計算する必要があります。そこでまず1年程度遡って自分の月々の収入額と支出額を調べて下さい。それが分ったら次の計算式で収支額を計算して下さい。
この収支額が、月々の自分の余裕という事になるので、この金額が最少になるときを自分の返済能力としておけばよいでしょう。
借入れする場合には返済額がこの返済能力を下回っていれば、約定返済していけると判断することができます。
ここでキャッシングの一括返済について纏めておきます。
- キャッシングの返済には月々行う方法のほかに何時でも返済できる随時返済も用意されている
- 随時返済を利用すれば借入残高が減り利息が節約できる
- 随時返済を使って一括返済する場合は利息分の支払いに注意
- お得だからと言って無理して一括返済してしまうと生活に支障が出て新たな借入れに繋がってしまう可能性があるので要注意
一括返済できれば利息から見ればお得ではありますが、更にお得なのは借りずに済ませる事です。ですからお金を借りようと思った時はまずは借りずに済ませる事が出来ないかよく考えるようにしましょう。