キャッシングはブラックでも借りれる?可能性はあるがお勧めできない
キャッシングでは何度申し込んでも審査に通過できない事がありますが、場合によっては信用情報に格納されている情報に問題があってブラックという状態になっている可能性も考えられます。
ただし、最近ではブラックの人でも信用情報の問題には目を瞑って返済能力が有れば融資するブラック対応業者も出てきています。もちろん返済能力に問題があれば審査には通過できませんから注意してください。
ただし、そういった業者が有ったとしても、一度ブラックになった人は同じことを繰り返す可能性があるので、まずはブラックになった原因を探って、対策を立て着実に実施していくことが必要です。
ブラックになってしまうとキャッシングの利用はできない!
何度かキャッシングを申込んでいるのに、審査に通過できないという事はよくある事で、大概は単にたまたまそういったことが続いているだけなのですが、時には信用的な問題で通過できていない事があります。
金融業界にはブラックという言葉がありますが、信用的な問題でどの業者に行っても審査に通過できないような状態になってしまった人を、こう呼ぶことになっています。
ブラックになるにはそれなりに原因があって、過去にローンを滞納したり、さらに債務整理までしたというような場合には、その記録が信用情報に残っていて、それが残っている間はブラックになります。
いくらキャッシングを申込んでも審査に通過できない事がある
キャッシングを利用したいが、何度も申込んでいるにもかかわらず、審査に通過できないという事があります。
通常審査は次のような点について確認や評価が行われています。
- 申込者が本人である確認
- 申込者の返済能力の評価
- 申込者の信用の評価
これ等について何らかの問題があれば審査には通過できません。
テレビコマーシャルから受ける印象のように誰でも審査に通過できるような簡単な審査という訳でもないので、たまたまそのキャッシングの審査基準に合わず、連続して落ちているだけかもしれません。
しかし、中にはもっと深刻な原因が有る場合も有るので、注意しなければなりません。
金融の世界にはブラックという言葉がある
金融業界にはブラックという言葉あって、単に黒いという意味以上のものがあります。
ブラックというのはお金を借りようとして金融業者に申込みを行っても、どの金融業者も審査に落とし、まったく融資の利用ができない人の事を指しています。
まだキャッシング程度であれば良いのですが、このブラックになってしまった場合、住宅ローンも自動車ローンも、その他の目的別ローンも一切合切利用できなくなってしまいます。
例えば子供の教育でお金が必要という場合も、銀行は貸してはくれないですし、人生の一大イベントとなる住宅の購入でも借入れができません。
このように自分だけではなく家族の人生設計にも影響出る事になり、利用者としては大変怖い状態だと考えなければなりません。
ブラックになるには原因がある
このブラックというのは先程審査の内容について説明しましたが、主に信用の評価によって決まります。
つまりブラックというのは信用評価がどの金融機関でも低くなって融資が受けられない状態を指すのです。
評価が下がってしまう原因としては次のようなものが考えられています。
ブラックの種類 | ブラックの原因 | ブラックの期間 |
---|---|---|
金融ブラック | ローンの滞納 | 5年 |
金融ブラック | 各種支払いの滞納 | 5年 |
金融ブラック | 債務整理 | 5年(自己破産した場合には10年) |
申込みブラック | 連続したローンの申込み | 6か月を超えない期間 |
各種支払いというのは電気料金や電話料金、クレジットカードの支払いなど、日常の様々な支払の事を指します。
申込みブラックの場合、特に金融取引上で問題という事ではなくて、短期間に申込みを繰り返すような人はお金に困っているのではないかと考えられる為敬遠されてしまうことが理由になります。
これらの金融取引状況というのは信用情報という金融業者間で利用者情報を共有するためのデータベースに蓄えられており、審査ではその情報が参照されることになります。
自分がブラックなのかどうかは、信用情報中に本文で示すような情報が格納されているかどうかで判断されますから、申込みの前にそういう事が無かったかどうかを思い出してみる事が必要です。
もし思い出せないという場合には、自分の情報については開示を請求することができますから、確認してみましょう。
ブラックでも借りれるって本当?ブラック対応業者というものがある!
このようにブラックになると借入れするのは難しいのですが、最近になって消費者金融の中にはブラック対応を掲げる業者が少しづつ増えてきているのです。
こういった業者を利用する事で、これまで借りられなかったブラックの人でも、現在では借入れできる可能性があります。
これは銀行のカードローンへの参入で利用者が流れ消費者金融側の利用者が減ってしまったことから、新たな利用者を確保するための苦肉の策という事なのです。
ただし、ブラック対応業者と言えども返済してもらわなければ利益に繋がりませんから、信用には目を瞑っても返済能力については他の消費者金融と同様に審査が行われるので必ず借りられる保証はありません。
最近の小規模消費者金融にはブラック対応業者というものがある
説明したようにブラックになってしまうと、キャッシングだけではなく、他のローンの利用も難しくなってしまいます。これまでは銀行も消費者金融もそういった対応が普通でした。
このため、そういった人がお金を借りるにはもう闇金のような非正規業者を利用するしかなく、多くの悲劇に繋がってしまったものです。
ところが最近になってブラック対応業者という消費者金融が現れて、通常は審査でブラック扱いされるような人にも融資が利用できるようになったのです。
しかもこういった業者の数は、増加傾向にあって、近くになかったとしても、インターネットで検索すれば、誰でもすぐに見つけられるほどになっています。
利用者を確保して生き残るための苦肉の策
しかしブラックになったという人に対してお金を融資するというのは、金融機関にとってはリスクが高いはずです。なのになぜこういったブラック対応業者が現れたのか、ちょっと考えれば不思議ですよね。
しかしこれは業者にとっては苦肉の策だったのです。
キャッシングと言うのは、もともと消費者金融の金融商品で銀行は扱っていませんでした。
ところがここに銀行がカードローンを引っ提げて参入してきたわけです。つまり、それまで大手消費者金融と中小消費者金融で利用者を分け合ってきたところに銀行が割り込みをかける事になったのです。
当然利用者は銀行という名前の方が安心感がありますから、一部の利用者はそちらに流れる事になります。
そうなると消費者金融側の利用者数は減りますから、中小消費者金融はなかなか利用者の確保ができなくなってしまったわけです。
そこでそういった業者はそのまま消えるか、あるいは大手業者には無い特徴を出して、利用者を集める事のどちらかになるはずです。
こういった中で、一部の業者が打ち出した特徴というのがブラック対応というもので、これが結構利用者を集めたことから、その後そういった業者が増えていく事になった訳です。
ただしブラック対応業者にも審査が有って絶対に通過できる保証はない
このブラック対応業者は確かに審査否決になる原因としての信用の問題には目を瞑って問題視しません。ですからその部分の問題がある人はその点で審査が否決になる事はありません。
しかし、先程の審査の内容を思い出してみてください、審査の項目は信用だけではありません、その他にも審査はある訳です。
ブラック対応業者も金融業者ですから、返済してもらって利息を支払ってもらう必要があります。そうでなければ利益を上げる事ができません。
このためブラック対応業者なら審査が無いようなものだと安易に考えて申込んだとしても、実際には信用以外の部分については他の業者と同様な審査が行われることになります。
したがって信用に問題があって返済能力にも疑問符が付くというような人の場合には、ブラック対応業者でも審査通過は難しいのです。
ですから、ブラック対応業者を利用するにしてもあまり安易に考えすぎない方が無難です。返済能力が無ければやはり、審査通過は難しいのです。
絶対に審査通過できるよ言うような保証はどんな業者にもないという事をよく覚えておきましょう。
金融業界にはブラックに対してホワイトという言葉があります。これは信用情報に金融取引情報が記載されていない人を指します。
この場合2つの種類があって、1つはブラックになって長期に金融取引ができず記載されていた過去の情報が全て期限切れでなくなってしまった状態で、これを単にホワイトと言います。
もう一つはこれまで全く金融取引を行わず、情報が記載されない人を言いこれをスーパーホワイトと言います。
通常若年の場合はスーパーホワイトと判断しますが、年齢が進んでからの場合にはブラック明けの人という事で金融業者は警戒するので注意してください。
ブラックの状態での借入れはお勧めできない!原因と対策を考えよう
こういった業者があると、すぐに借りようと考える人もいるかもしれませんが、ブラックになってからの借入れはお勧めできません。
ブラックになった人というのは同じことを繰り返す可能性があり、借入れしたはいいがまた返済できなかったというようなことも十分考えられるのです。
このため、もしブラックになってしまった場合には、まずなぜ自分はブラックになってしまったのか究極まで原因を突き詰めて、それに対する対策を考え、着実に実施していきましょう。
この対策が効果を上げたら、再度ブラックになる可能性はずっと低くなる筈なので、借入れはそうなってから考えて下さい。
ブラックになる原因は繰り返されることがある
このようにブラック対応業者があるので、現在ではブラックの人でもお金を借りることが可能になっていますが、安易に借入れするのはあまりお勧めできる事ではありません。
これはブラックになった人というのは、同じことを繰り返す可能性が有る為です。そもそも金融機関がブラックとして特別視するのは過去に問題を起こしているので、それが繰り返されることを恐れる為です。
もしブラック対応業者から融資を利用して、やはり同じように返済に支障が出てしまった場合、またそのことが信用情報に記載されることになり、ブラックの期間は長期化します。
また融資した方の業者にも迷惑をかける事になり、それがさらに差し押さえに進んだり、債務整理に進む事に繋がります。
ブラックになったらまずは原因を探って対策を着実に行なおう
そこでブラックになってしまった場合には、その間に借り入れを考えるのではなくて、まず必要なのは自分がブラックになってしまう原因を探ることです。
それも表面的な原因ではなくて、表面的な原因から出発して、さらに深く原因を突き詰めて真の原因を探る必要があるのです。
ブラックの期間は長いですから、時間をかけてじっくり検討してみましょう。自分の問題点が明確になっていくはずです。
そして、原因が分ったら、それに対する対策を考えましょう。原因追求だけでは、新たな問題発生を防ぐことはできません。
対策を実施して初めて、原因が取り除かれる可能性が出てくるわけです。
対策が有効に働くまでは借入れすることは勧められない
この対策が有効に働けば、新たな借り入れを行っても、今度はブラックになるようなことは無くなり、しっかり返済していく事ができるはずです。
しかし、原因の追究が不十分な場合には、対策も有効には働かず、安易に借りてしまえばまた同じことを繰り返す可能性が残ります。
もしこの対策が有効に働く前に、ブラックの期間が終了して新たな借り入れがブラック対応業者以外からでも可能になったとしても、やはり対策の有効性が分る前に借入れするのは危険です。
あまり焦らずじっくし対策していく事が必要でしょう。
ブラックになる原因を追究していくと、自分の性格的な問題でブラックになってしまったという事に行きつくことも十分考えられます。
その場合には自分で対策は難しいので、心療内科に行って心療内科医や臨床心理士のカウンセリングを受けて性格を変えていくようにしましょう。
借入れしなくてもよい生活設計をしよう!収入内で生活できる事が重要
ブラックになる引き金としては、自分の収入以上の支出が必要になって安易に返済能力以上のお金を借りてしまったというのがよくある話です。ここで重要なのは生活は自分の収入の中で行うという事です。
ですから、もしブラックになってしまったとしたら、その間に、まずは自分の収入の範囲内で生活できるように生活設計をして、場合によっては生活レベルを下げる事も行う必要があります。
以前は年功序列で収入は少しづつ増えていくものでしたが、最近はこれが崩れて収入が増減するものになっていますから、生活レベルもその都度見直すことが必要と考えるようにしてください。
生活は自分の収入内で行うのが基本
キャッシングというような便利なものが一般的ではなかった時代は、銀行からお金を借りるにしても担保や保証人を要求された為、そう簡単には借り入れができませんでした。
このため、お金が必要と思っても、何とかやりくりして、自分の収入の範囲内で生活していたわけです。
ところが、キャッシングが出現して担保や保証人なしで、比較的簡単に借りる事ができるようになったことで、自分の収入の範囲を超えるお金も容易に利用できるようになりました。
こうした環境になると、生活も必要以上にレベルを上げてしまう事になって、常習的に自分の収入以上に支出するようになっていきます。
これが結局返済ができないようになる事に繋がり、ブラックになってしまう引き金にもなる訳です。
傍からみればそんな生活をしていれば、返済できなくなってもおかしくないと考えますが、本人にはなかなかそういう認識ができません。
ですから、そういった生活にならないように、生活というのは自分の収入の範囲内で行うというのが基本だという事を肝に銘じる必要がある訳です。
借入れしなくても生活できるような生活設計を考えよう
そこで、自分の支出内容をよく調べて、借入れしなくても生活できるような生活設計を考える事が必要になります。
借り入れしなければ生活レベルが維持できないというのであれば、支出から不要不急の部分を削り、高級志向の部分が有れば、もっと普及品に変えるなどの対応が必要です。
要するに生活レベルが高すぎる訳ですから、もっとレベルを落として、自分の収入で賄える程度にしなければならないという事です。
一度高いレベルの生活をしてしまうとなかなか下げるのは難しいことですが、借金で生活を維持するのはそう長くは続かないと考えて正常に戻すという意識で行ってください。
収入は増減するので生活もそれに合わせて見直しが必要
以前は収入というのは年功序列制度の下で、急激に上がるようなことはありませんでしたが、下ってしまうことは無く徐々に上がっていくのが普通でした。
ところが現在では、収入が減ってもまったくおかしくない時代になってしまっているので、生活レベルを一定に保つのが難しくなってしまいました。
以前は高収入で、高いレベルの生活をしていたとしても、その収入が下ったら、生活を見直して、レベルを下げるというように、生活は収入の増減によって柔軟に見直すべきものとなったのです。
キャッシングを契約してしまうと、お金が必要な時にはすぐに借入れしてしまいがちです。
ですが生活費の補填程度のお金であれば、遣り繰りをよく考えれば捻出できることもよくある事です。
ですから、お金が必要と思った時には、まず借りる事を考えるのではなくて遣り繰りで凌ぐことを考える習慣をつけましょう。
ここでキャッシングはブラックでも借りれるのかについて纏めておきます。
- ブラックになってしまうとキャッシングの利用はできなかった
- 現在ではブラックでも融資するブラック対応業者がありブラックでも借りれるようになった
- ブラックは繰り返すことがあり安易に借入れせずに原因を追究し対策を実施するべき
- ブラックの間に自分の収入内で生活できるように生活を見直し借入れ無しで生活できるようになることが必要
ブラックというのは以前は信用情報の中にブラックリストが有って、そこに名前が載った状態だと言われましたが、実際にはそんなものは無くて、利用者ごとに格納されている情報によって判断されるものです。